少しまともに写ったZTF彗星(C/2022E3)2022/12/25

20221225_ZTF彗星(C/2022E3)
昨夜から今朝も快星。夜半近くまでは昼間の強い風が残りましたが、明け方はほぼ収まりました。前夜に撮影できなかったZTF彗星(C/2022E3)に再挑戦。

彗星は少しずつ北上しており、隣家の屋根から見え始める時刻も少しずつ早まっています。もう10日も経てば1時間くらい早く観察可能になるでしょう。我が家からは隣家と電線群に挟まれた狭い視野で狙うしかありませんでしたが、観察可能時間幅が増えると選択肢も広がります。

いつもフラットが光害かぶりに負けてしまっていたため、今回はF大きめの別の機材組み合わせで挑みました。狙いはうまくいって、いつもよりかなり平滑に仕上がり、しかもダストテイル・イオンテイルともしっかり写りました。イオンテイルは数度に及んでいるので全体はこの画角に収まりませんが、街中で光害の影響を抑えつつ写し取れる範囲を考えれば、このあたりがバランスの良いところかなと思われます。なお恒星像がだんだん細くなってるのはピントが変わったからではなく、写し始めが低空のためにシーイングの影響で星像が肥大してるためです。

ZTF彗星(C/2022E3)・見かけの移動速度
都合の良いことにZTF彗星はかなり明るいにも関わらず、いま見かけ上の移動速度が遅い時期(右図)。焦点距離が長くても写野内を大きく移動してしまうことが無いため、長めの露出ができます。Fの大きなシステムを使う場合、これは大きなメリットになります。今後来年2月の地球接近に向けてどんどん早くなりますから、都度適切な機材選択に迫られるでしょうね。

月のない時期になんとか雄姿を記録できて一安心。来週から条件がぐんぐん良くなるので、さらに続けて行きたいところです。

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