濃霧の街から見上げる火星と月2022/11/22

20221122火星
昨夜から今朝は濃霧予報で、実際宵から次第に雲が増え、透明度も悪くなりました。ところが夜半に仮眠から覚めると上空が晴れています。シーイングも安定しているようなので望遠鏡を出し、ちょうど南中を迎えた火星を観察しました(左画像・22日1:15ごろ撮影)。

あたりは薄い霧がかかり、遠方の街も霧に覆われているのが見えましたが、撮影中は軽微な影響だけで済みました。ちょうど欠け際にオリンポス火山がオデキのように見え、南極側の雲や極冠かも知れない明るい部分も見えていました。ちゃんと解像してるので、やはりシーイングが良かったんですね。

撮影が終わるタイミングで雲が増えてしまい、その後は予報通り濃霧になりました。明け方の細い月を見たかったのですが諦めざるを得ません。それでも朝に霧が薄くなることを期待し、念のためカメラなどを用意しておきました。

20221122月
5時半を過ぎ、普段なら明るくなって片づけを終えてる時間なのに霧のおかげで暗く感じました。上空に星は全く見えませんが、月が昇るであろうあたりを注視していると、微かな光が見えてきました。霧の濃さは流動的で、月の光も濃くなったり薄くなったりします。

高倍率ズームデジカメを使い何種類かの焦点距離で撮影したなかで、一番大きい月が右画像(22日5:50ごろ撮影)。肉眼では微かに位置が分かる程度のかなり濃い霧越しでしたが、案外細部も写るものですね。言われなければ濃霧越しに撮ったなんて分からないでしょう。

アルテミス1・オリオン宇宙船のスイングバイは予定通り成功したようで、いまのところ順調です。(日本のOMOTENASHIは残念でした…。)右の月から見て左下方向(もちろん画面外)、太陽に近い位置に宇宙船がいたはずです。これから周回が始まります。

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