夜明けに月・金星・火星接近2022/01/30

20220130月・金星・火星の接近
昨夜から今朝にかけて概ね晴れたものの時折薄雲が通過、特に南西から南東へ抜けてゆく雲はなぜかいつまで経っても減ることがありませんでした。

明け方に月・金星・火星が接近する光景をみたくて、雲があるにも関わらず機材を抱えて見晴らし良いところまで徒歩移動。空が明るくなる頃は運良く雲が少なくなってくれて、奇跡的に素晴らしいショーを見届けることができました。

左画像は5:40頃の様子。煌々と光る金星に対して、火星は他の恒星に紛れるような控えめな姿。月の上のほう、画像内で月・金星に次いで明るい星が火星です。このとき一番高い金星でも高度11.5°程度ですから、本当に超低空の出来事。冷え切った薄雲があったせいか、金星には光環および光柱が発生しているようでした。左画像でも縦長の楕円形に写っていますね。

見辛いけれど火星の右上に星団を伴った干潟星雲(M8)が見えています。火星とM8は1月26日に最接近していますが低空過ぎて見ることができませんでした。前回の接近…2020年2月18日前後の観察でも自宅からギリギリだったことを思い出しました。M8の北1°離れたところを黄道が通っていますから、太陽は毎年12月23日ごろM8近くを通過します。したがって火星とM8の接近タイミングが12月23日プラスマイナス2ヶ月の期間内では太陽に近すぎることになり、夜明けか日没後の超低空にしか見えないという理屈です。今後の火星とM8の接近は、2024年1月6日、2025年12月17日、2027年11月27日、2029年11月6日と、いずれも太陽に近い期間。その次の2031年10月12日の頃からは見やすくなるでしょう。

昨年秋の明け方に「水平月」が見えましたが、ひと季節以上過ぎた今はご覧の通り月の弦がかなり急角度になりました(下A・B画像)。もちろんカメラ内蔵水準器で水平を取っています。下B画像撮影は5:55ごろですが、高度が約7.86°、弦傾斜は約-57.17°(マイナス値は右下がり)でした。有明月の傾斜は春まで増え続け、晩夏以降に再び水平月シーズンが訪れます。今年は9月25日に去年以上の逆転月が見えますからお楽しみに。

日付が前後しますが、1月27日21時頃、山形県の板垣公一さんがNGC1255に17.3等の超新星候補天体を発見、その後すぐ分光されType2の超新星SN2022ameとなりました。ずっと写したかったけれど天候に阻まれ、ようやく昨夕に望遠鏡を向けることができました。ただ、我が家から見た「ろ座」のNGC1255は南中高度が28°しか無く、薄暮終了から1時間も経たないうちに光害や隣家の屋根に飲まれてしまいます。しかも機材設置可能な場所が北極星も見えない1m四方の不安定な敷地のみ、更に昨夕は雲が一向に取れないという悪条件。下C画像のとおり何とか存在は写せたものの、ガイドエラーが頻発して星像がドリフトしてしまいました。暗い星ですから露出を削ることができません。再挑戦したいですが、結果は変わらないかも…。

  • 20220130月

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  • 20220129SN2022ame in NGC1255