M31回帰新星増光を板垣さん捉える、西村さんも突発天体発見 ― 2021/11/15
11月13日18時過ぎに静岡県の西村栄男さんがヘルクレス座に13.3等の突発天体、翌日14日18時過ぎには山形県の板垣公一さんがM31に18.7等の突発天体(後述のようにこれは回帰新星)を発見されました。このM31の天体は星仲間の(の)さんから「概ね1年周期だから間もなく秋・冬に増光するかも」と予告があり、二人で時間を作って撮影してきたものでした。
昨日から今朝は好天が続いていましたので、西村さんの天体を撮影しようと夕暮れ時から準備。この時期のヘルクレス座は早々に北西へ沈んでしまうため、時間との戦いです。(それを考えるとよく見つけたなぁと感心…。)光害に没する前になんとか間に合いました。
他にも観たい天体や実験したいことが山ほどあったのですが、少し疲れていたため残りは全て諦め、部屋へ戻りました。ところが西村さんの天体を画像処理し終えたころ、(の)さんからM31の回帰新星が増光し始めたとの情報!この時点では(の)さんが第一発見者になる可能性もあったため、撮影しなかったら後悔すると判断。そこで、機材を再度セットして全自動で2時間撮影させ、その間にしっかりと仮眠を取ることにしました(通常なら撮影中は起きています)。
かくして撮影したのが左上画像です。暗い天体ですが、確かに写っていますね。約1ヶ月前に撮影した下A画像と比べてみてください。9月から追いかけてきましたが、予想通り秋の終わりに増光を果たしました。撮影範囲は下B画像の黄色矩形内(約19′角四方)です。残念ながら(の)さんの発見は板垣さんより2時間ほど後だったため、(現時点の情報では)二番目の独立発見者となりました。
なお、この天体は「M31N 2008-12a」などの符号がついており、これまでも度々増減光が観測されてきた星です。観測をサボったり悪天で見逃してる内に、いつの間にか明るくなっているので曲者ですね。(でも増光が予報できてしまうほどなので、熱心に見続けていれば今回のように増光を捉えることができます!)
順番が逆になりましたが、右画像が宵に撮影した西村さんのほうの突発天体。これは京都大学のせいめい望遠鏡で分光され、矮新星と判明しています。青白い色をしていますね。
宵の撮影の頃は何だか疲れていた身体も、いつの間にかスッキリしました。無理はいけませんが、程々に熱中するのはいいもんです。
昨日から今朝は好天が続いていましたので、西村さんの天体を撮影しようと夕暮れ時から準備。この時期のヘルクレス座は早々に北西へ沈んでしまうため、時間との戦いです。(それを考えるとよく見つけたなぁと感心…。)光害に没する前になんとか間に合いました。
他にも観たい天体や実験したいことが山ほどあったのですが、少し疲れていたため残りは全て諦め、部屋へ戻りました。ところが西村さんの天体を画像処理し終えたころ、(の)さんからM31の回帰新星が増光し始めたとの情報!この時点では(の)さんが第一発見者になる可能性もあったため、撮影しなかったら後悔すると判断。そこで、機材を再度セットして全自動で2時間撮影させ、その間にしっかりと仮眠を取ることにしました(通常なら撮影中は起きています)。
かくして撮影したのが左上画像です。暗い天体ですが、確かに写っていますね。約1ヶ月前に撮影した下A画像と比べてみてください。9月から追いかけてきましたが、予想通り秋の終わりに増光を果たしました。撮影範囲は下B画像の黄色矩形内(約19′角四方)です。残念ながら(の)さんの発見は板垣さんより2時間ほど後だったため、(現時点の情報では)二番目の独立発見者となりました。
なお、この天体は「M31N 2008-12a」などの符号がついており、これまでも度々増減光が観測されてきた星です。観測をサボったり悪天で見逃してる内に、いつの間にか明るくなっているので曲者ですね。(でも増光が予報できてしまうほどなので、熱心に見続けていれば今回のように増光を捉えることができます!)
順番が逆になりましたが、右画像が宵に撮影した西村さんのほうの突発天体。これは京都大学のせいめい望遠鏡で分光され、矮新星と判明しています。青白い色をしていますね。
宵の撮影の頃は何だか疲れていた身体も、いつの間にかスッキリしました。無理はいけませんが、程々に熱中するのはいいもんです。