明け方の月がどんどん細くなる2021/08/05

20210805明け方の月
昨夜から今朝は雲のない良い天気でした。宵のうち少し風があったものの、夜半からは無風で、少しだけ湿度が低く推移しました。シーイングは想像通りやや悪かったのですが、せっかくなので重星撮影の続きを決行。これは画像処理に時間がかかるので後日掲載します。(→追記:掲載しました

明け方に昇った月をズームデジカメで撮影しました(左画像)。一晩前に近い高度を狙った2:50過ぎの撮影で、太陽黄経差は約315.73°、撮影高度は約16.5°、月齢は25.69、画像上方向が天頂方向です。シッカルドが夕方を迎えていますね。アリスタルコスはもう闇の中で、近くの明暗境界にあるのはお隣のヘロドトスでした。

明日明け方も晴れると良いのですが、今夜からの天気はちょっと微妙です。

【追記】
明け方に見えていたくじら座のミラがとても明るいです。二度見、三度見してしまったくらい驚きました。薄明開始頃にちょうどくじら座のα星とβ星に挟まれ、高度も一緒くらいなので比べやすいでしょう。今朝はα星<ミラ<β星に感じました。今が極大期なのでぜひ観察してみてください。

今日の太陽2021/08/05

20210805太陽
昨日に続き、朝からカンカン照りの酷暑。近くのアメダスポイントでは9時台に気温30度を超えました。

20210805太陽リム
左は13:40過ぎの太陽。活動領域12850が右下リムに近づいています。付近のプロミネンスがすごい状態になってますね。いっぽう右下のプラージュのところにも小黒点が複数誕生しています。今日昼現在はまだ採番されていません。

15時時点の夏日地点数は913、真夏日地点数は827、猛暑日地点数は226でした。猛暑日地点がついに200越えです。

2021年・真夏日と熱中症(途中経過)
昨日掲載しようと作っておいたものですが、2021年7月までの「真夏日と猛暑日」および「熱中症搬送人数」グラフの途中経過です(左図/気象庁と消防庁の発表データを使用)。熱中症搬送人数は6月30日ぶんまでが確定値、それ以降は速報値によります。

梅雨の間は比較的涼しい日が目立っていた列島も、7月中旬からの真夏日はうなぎのぼり。ただ、意外にも熱中症搬送人数が抑えられているのはコロナ禍の影響でしょうか。だからといって油断はできません。病院対応が飽和している現状では、下手をすると熱中症の救急でも入院や診察を断り続けられる可能性もあるでしょう。

※他の年のグラフはアーカイブ「真夏日と熱中症」にまとめてあります。比較してみてください。


2021年の台風10号・11号が同時発生2021/08/05


20210805-1500JST台風9・10・11号
気象庁によると本日15時、台風がふたつ同時に追加されました。ひとつは沖縄近海にあった熱帯低気圧から変化した台風10号「ミリネ/MIRINAE」、もうひとつは小笠原近海にあった熱帯低気圧から変化した台風11号「ニーダ/NIDA」。どちらも直前の台風9号発生から1日と6時間後の発生で、9号は活動中ですから現在はトリプル台風になります。統計が間違ってなければ、トリプル台風は2019年8・9・10号以来でしょうか。

左画像は発生時刻である本日15:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点線円は各台風中心の直径1000km円を表しています。

すべての台風中心は概ね北東へ進む予報で、9号は今後九州方面へ、10号は本州南を通り関東へ接近するようです。また11号は日本へ接近せず太平洋へ去っていくようです。ただ、これらはあくまで現時点での中心の進行予報。台風被害は必ずしも中心付近のみとは限りません。今後の気象情報に耳を傾けてください。