今日の太陽2021/08/01

20210801太陽
8月を迎えました。昨夜から今朝は曇り時々小雨。今日朝からは回復し、9時台に気温が30度を越しました。7日に立秋を迎えるけれど、酷暑はこれからが本番です。

20210801太陽リム
左は13:40頃の太陽。活動領域12846、12847、12849はまだ見えていますが、どれも右リムに近く、特に12846はぎりぎり。近くからプロミネンスが出ています。面白いのは右上リム、光球の縁から離れたところに線状に見えているプロミネンス。何でしょうね、これ?

15時時点の夏日地点数は834、真夏日地点数は638、猛暑日地点数は40でした。雨の地域がやや多かったせいか地点数は若干少なめですが、それでも北海道で観測史上最高気温の記録更新。沖縄より暑いんですよ。「北ほど涼しい」はもはや幻の伝説。

急減光のV1405Casと明るくなってる小惑星Meineko2021/08/02

20210802_V1405Cas
昨夜から今朝は薄曇り、時々晴れ。不安定ながらも晴れ間はそれなりの透明度があったので、天体をふたつ観察しました。

ひとつはカシオペア座の新星(V1405 Cas)。前回撮影したのは7月18日で半月ほど前でした。そのころ光度のバタつきがあって最終的に27日ごろまでに6.0等に達したようですが、その後の5日間で一気に2等級も減光したようです。

左画像では7月末の増光が分かりませんが、7月18日より今朝のほうが若干暗くなっているのはわかりますね。再び増光する可能性もあるので、しばらくは目が離せません。

20210802_小惑星MEINEKO
お次は明け方に南中を迎えた小惑星MEINEKO。星仲間である清田誠一郎さんのハンドルネームを冠する小惑星です。これも7月12日に撮影していますが、だいぶ明るくなりました。

モーションも逆行に転じて向きが大きく変わりました。10月終わり頃までは西向きに移動します。計算上は9月8日19:05JSTに衝を迎え、もう1等ほど明るくなる見込みなので楽しみ。なお画像左下に別の小惑星(1762) Russellが写っています。

今日の太陽2021/08/02

20210802太陽
昨夜から今朝は薄曇り、時々晴れ。今日朝からは雲多めで推移し、午後になると時々小雨が降るようになりました。それでも昼過ぎの僅かな時間に日が差したので、雲越しに太陽を観察できました。

20210802太陽リム
左は13:20頃の撮影。十分なフレーム数ではないため画像が荒れています。活動領域12847・12849が右下リム近くにあります。また、中央右下には小さなペアの黒点が現れたようです。右上リムのプロミネンスがまだ見えていました。

15時時点の夏日地点数は868、真夏日地点数は713、猛暑日地点数は83でした。今日は21府県に熱中症警戒アラートが出ていましたからもっと多いかと思ったけれど、ほどほどの数でしたね。それでも多いことに変わりありませんが…。

衝を迎えた土星2021/08/03

20210803土星
昨日8月2日に土星が衝を迎えました。黄道座標系による衝は2日15:14、赤道座標系による衝は同日20:20。微妙な差がありますからご注意。(※通常、太陽系の天体同士の位置関係は黄道座標系基準で考えたほうが良いでしょう。)

昨夜から今朝にかけて薄雲が度々通過し、シーイングもやや悪かったのですが、せっかくの晴れ間なので土星を記念撮影。かなりモヤッとした像になってしまいましたが、環に映る本体の影がほぼ見えなくなっている等、衝らしい様子がわかります。

ついでに木星も撮影したけれど、あまりにも悪像だったのでボツとしました。

20210803_29431月
乱れたシーイングと戦いながら、明け方近くまで10個あまりの重星巡りをしました。画像処理に時間がかかるため、後日掲載します。(→追記:掲載しました)更にその後薄明の中で輝いていた月を撮影(右画像)。太陽黄経差は約294.31°、撮影高度は約45.5°、月齢は23.74。いい感じにスリムになってきましたね。

ちょうど虹の入り江が日没を迎えようとしています。下弦側では入り江の山々が影を落としてしまうため、「Golden Handle」という別名が使えないことが分かるでしょう(→2021年2月23日記事参照)。明暗境界に近いリンクルリッジが目立っていますね。

8日に新月を迎えますので、これから日々急速に細くなります。夜明け前の細い月をどこまで探せるか、可能ならチャレンジしてみてください。