十六夜の月と火星が並ぶ ― 2020/10/03
昨夜から今朝も晴れ時々くもり、全体として天気は下り坂、というお天気。夜半過ぎまでは比較的晴れていたので、南中頃の月を観察しました。
1日夜は十五夜、2日6時過ぎが満月瞬時でしたから、18時間以上経って写した左画像は一応「十六夜」の範囲に入るのでしょうか。日を跨ぐ頃の言い方は難しいですね。
一夜前の月に比べると月の東側(右側)が欠け始まっています。南半球、ペタヴィウス・クレーターから右に目を移した明暗境界に、ちょうどセンターピークが光るフンボルト・クレーター。いっぽう右上明暗境界にはフンボルト海がはっきり確認できますから、ちょうど「ダブル・フンボルト」状態でした。
この画像は上下を正確に月の南北に合わせてあります。明暗境界をたどると、左上あたりのクレーターにも影がありますね。つまり、満月を過ぎてもこれくらいの位相ではまだ西側(左側)に影が残っているのです。ほとんどの方が「満月前(上弦期)に欠けてるのは西半球だけ、満月過ぎ(下弦期)に欠けてるのは東半球だけ」と思い込んでいらっしゃるでしょうが、さにあらず。これもまた満月期観察の面白い見どころですね。
月に7°弱まで接近していた火星も撮ってみました。しかしながら、ここ数日で一番ひどいシーイング。モニター画面ですら模様がはっきり見えず、陽炎ごしの景色を見ているようです。なんとかコンポジットしてみましたが、右画像が限界。これ以上画像処理すると破綻してしまいます。
昨夜に比べて東寄りの地形全体が見えるため、オリンポス山が丸く見えています。タルシス三火山付近の雲も昨夜より広範囲。シーイングの改善をもう少し粘るつもりでしたが、10分程で空全体が曇ってしまいました。地球最接近頃の深夜にはオリンポス山あたりの経度がちょうど中央に来ます。晴れるといいですね。
1日夜は十五夜、2日6時過ぎが満月瞬時でしたから、18時間以上経って写した左画像は一応「十六夜」の範囲に入るのでしょうか。日を跨ぐ頃の言い方は難しいですね。
一夜前の月に比べると月の東側(右側)が欠け始まっています。南半球、ペタヴィウス・クレーターから右に目を移した明暗境界に、ちょうどセンターピークが光るフンボルト・クレーター。いっぽう右上明暗境界にはフンボルト海がはっきり確認できますから、ちょうど「ダブル・フンボルト」状態でした。
この画像は上下を正確に月の南北に合わせてあります。明暗境界をたどると、左上あたりのクレーターにも影がありますね。つまり、満月を過ぎてもこれくらいの位相ではまだ西側(左側)に影が残っているのです。ほとんどの方が「満月前(上弦期)に欠けてるのは西半球だけ、満月過ぎ(下弦期)に欠けてるのは東半球だけ」と思い込んでいらっしゃるでしょうが、さにあらず。これもまた満月期観察の面白い見どころですね。
月に7°弱まで接近していた火星も撮ってみました。しかしながら、ここ数日で一番ひどいシーイング。モニター画面ですら模様がはっきり見えず、陽炎ごしの景色を見ているようです。なんとかコンポジットしてみましたが、右画像が限界。これ以上画像処理すると破綻してしまいます。
昨夜に比べて東寄りの地形全体が見えるため、オリンポス山が丸く見えています。タルシス三火山付近の雲も昨夜より広範囲。シーイングの改善をもう少し粘るつもりでしたが、10分程で空全体が曇ってしまいました。地球最接近頃の深夜にはオリンポス山あたりの経度がちょうど中央に来ます。晴れるといいですね。