久しぶりの快晴夜に月・木星・スピカが接近2017/03/16

20170316月・木星・スピカ
週始めから三日間ほど天気が悪く、当地・茨城県では時々冷たい雨が降りました。寒気が降りていたようで、三月としてはかなり寒く感じました。

昨夕も完全に曇っていましたが次第に雲が薄くなり、夜半過ぎにはほぼ快星でした。時折雲が空を覆いましたが2時半前後にかけて一時的に全く雲が無い時間があったので、南天を飾っていた月・木星・スピカの接近を観察しました。

前夜は月と木星が2.5°くらいまで接近していたはずですが、当地は土砂降り。今日は11°ほどまで離れてしまいましたが、おとめ座のスピカも交えてひとまとまりに見えていました。左は2:35頃の撮影で、右上側の明るい星が木星、木星の下やや左にスピカがいます。木星近くには衛星も見えますね。

昨年末から何度となく見てきた三つ巴ですが、木星は6月上旬まで少しずつスピカから遠くなるため、次第にまとまりがなくなるでしょう。でもその後にまた接近しますよ。夏の終わり、8月25日の夕方にはスピカ、木星、三日月がほぼ等間隔に横並びで夕空を飾ります。さぞ美しい光景となるでしょう。

今日の太陽2017/03/16

20170316太陽
三日間ほどの悪天が続き何の観察もできませんでしたが、昨夜から少しずつ雲が取れてきました。今朝からはよく晴れていますが昼が近づくと雲が多くなり、風が出てきました。雨天後の快晴なのでスギ花粉を警戒しましたが、風向きのせいか花粉光環は見えません。

20170316太陽リム
左は9:45頃の太陽。相変わらず活動領域は見当たりません。プロミネンスも小規模の物が多いですが、とても淡いものの左下リムに広範囲にわたっているプロミネンスが見えています。

スリムになってきた金星2017/03/16

20170311金星
まもなく春分。日が延びて太陽が元気に見える季節ですが、この冬の間に夕空を飾ってくれた金星はいつのまにか低くなっていることにお気づきでしょうか。

左は関東の天気が崩れる少し前の11日に撮影したものですが、まだ薄暮の最中にも関わらず金星が低く感じました。2月17日の最大光度のころに同一カメラで撮った画像と比較してみてください。一緒に輝いていた火星とはだいぶ離れてしまいましたよ。

金星は春分を過ぎた頃に内合を迎えます。つまり今は地球と太陽との間をすり抜けるべく私たちの近くを動いているのです。地球から見れば金星がもっとも大きく、そして速く移動して見える時期。更には太陽との位置関係から、三日月状に光って見える時期でもあります。

20170216金星
左は本日15時頃に青空の中で撮影した金星。お月さまでは到底見ることができないような、鋭く尖った形です。光っている面積が少なく、しかも撮影時は太陽から16.5°しか離れていない眩しい空が背景のため、探すだけでも難しくなってきました。しかしながら何度見ても美しい姿ですね。

関東は内合まで概ね晴れが続きそうです。できるだけ追いかけてみようと思います。