明るくなったタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 ― 2017/03/22
満月期と天候不順とで半月あまり彗星たちが観察できずにいました。昨日も一日雨でしたが夜遅くにようやく止みました。夜間の天候回復は諦めていたのですが、2時頃に確認したらかなり晴れ間があります。これはひょっとするとタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)くらいは撮影できるかもと、大慌てで準備しました。
上弦のころ41Pを撮影してからもう半月以上経過、光度は1.5等以上明るくなっているはず。場所はおおぐま座の北斗七星に接近していました。(当地では4月半ばまで周極星です。)明け方なので北西に低くなっていましたが何とか撮影開始。ところが10分も経つと空全体が雲に覆われてしまいました。左は合計9分の露光で、彗星位置基準のコンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°。もっと露出して滑らかな画像に仕上げたかったですがやむを得ません。ちなみに反対の空には下弦の月が昇っていました。
それにしても核がとても明るく、移動も速くなりました。4月頭前後に地球へ0.142天文単位まで最接近し、しばらくは明るい姿を観察できるでしょう。なお今日22日の夜はおおぐま座にあるM天体のひとつ、M108(系外銀河)に8′角まで“超接近”します。望遠鏡で観察できる方は必見!
参考:
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)
上弦のころ41Pを撮影してからもう半月以上経過、光度は1.5等以上明るくなっているはず。場所はおおぐま座の北斗七星に接近していました。(当地では4月半ばまで周極星です。)明け方なので北西に低くなっていましたが何とか撮影開始。ところが10分も経つと空全体が雲に覆われてしまいました。左は合計9分の露光で、彗星位置基準のコンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°。もっと露出して滑らかな画像に仕上げたかったですがやむを得ません。ちなみに反対の空には下弦の月が昇っていました。
それにしても核がとても明るく、移動も速くなりました。4月頭前後に地球へ0.142天文単位まで最接近し、しばらくは明るい姿を観察できるでしょう。なお今日22日の夜はおおぐま座にあるM天体のひとつ、M108(系外銀河)に8′角まで“超接近”します。望遠鏡で観察できる方は必見!
参考:
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)
今日の太陽と花粉光環 ― 2017/03/22
間もなく内合を迎える金星 ― 2017/03/22
今日は午後に雲が湧いてしまいました。15時前後に太陽が屋根に隠れるのを遮光に利用しつつ太陽位置から金星を探す予定でしたが、危うい天気…。でもやがて少しずつ雲が取れてくれたのです。淡い雲がいつまでも残ったものの、何とか探せる状態になりました。
ただ、ファインダーをのぞいても空はまっ白。金星と太陽とは10°あまりしか離れていないため、捜索は困難を極めました。ようやく探し当てたときにはもう金星が屋根に隠れる寸前。大慌てで何十コマか撮影し、終了となりました。
左画像はコマ数不足、ピント追い込み不足、ときおり吹く強風、光路上のゴミの影響、屋根による乱気流などでかなり乱れています。でもまぁ「見た」という観察記録にはなりました。画像の上方向が天の北方向なので、南側から太陽に照らされていることが分かりますね。3月21日の記事に位置関係を描いた図がありますのでご覧ください。前回の内合(2015年8月中旬)とは太陽方向が南北逆になりました。今期の金星は明日23日に赤経内合、25日に黄経内合を迎えます。
ただ、ファインダーをのぞいても空はまっ白。金星と太陽とは10°あまりしか離れていないため、捜索は困難を極めました。ようやく探し当てたときにはもう金星が屋根に隠れる寸前。大慌てで何十コマか撮影し、終了となりました。
左画像はコマ数不足、ピント追い込み不足、ときおり吹く強風、光路上のゴミの影響、屋根による乱気流などでかなり乱れています。でもまぁ「見た」という観察記録にはなりました。画像の上方向が天の北方向なので、南側から太陽に照らされていることが分かりますね。3月21日の記事に位置関係を描いた図がありますのでご覧ください。前回の内合(2015年8月中旬)とは太陽方向が南北逆になりました。今期の金星は明日23日に赤経内合、25日に黄経内合を迎えます。