宵に金星、木星、月が並ぶ ― 2023/02/24
23日の宵は月齢が進み、月が木星より高いところへやって来ました。金星・木星・月の並びは前日の夕景に勝るとも劣らず、素晴らしい眺め。夜半までに少し雲が濃くなる予想でしたが、宵のうちはいくらかの巻雲が通過する程度で済みました。短時間ながらしっかり堪能しました。
左画像撮影時の月・金星間離角は12°あまり。接近現象とは言い難いけれど、同じ方向にまとまっているので“現象”でなくても人目を引きます。右下画像のようにもっと広く見渡せば金星と地平の間にまだ海王星もいますし、もっと上方には天王星や火星もいます。海王星・火星間離角は83°程度ですから、12mm+APS-Cの画角にギリギリ収まりますかね。
明日以降は月が離れ、その天王星や火星へ向かいます。再び夕空低空に戻るのは3月22日。2022年4月3日記事のグラフを見ると、この日は「新月当日に月が見えるかも知れない日」として近年トップクラスの好条件。また、二日後の3月24日はまたも金星に接近、九州の一部以南では月没直前に金星掩蔽を起こします。
少し暗くなってから、月面も撮影してみました。下A画像は18:25ごろの撮影で、太陽黄経差は約42.28°、撮影高度は約27.57°、月齢3.10。画像上方向を月の北極方向にそろえてあります。またリムが白飛びせずに地形が判別できるよう、デジタル覆い焼きを施してあります。危難の海を囲む山々の立体感が半端ないですねぇ!普段あまり意識できないラングレヌスやペタヴィウスの周囲に広がる皺々もよく見えていました。
下B画像はひとつの試みとして、露光オーバーの条件で明暗境界やカスプの様子を写し取ったもの。このようにすることで太陽が月面のどこまで届いているか明確に分かり、新たな文字地形の発見にもつながるでしょう。またカスプ付近で星のように単独で光る地形もはっきり見えます。(この「光る山」がどの部分なのか特定することは、20年ほど前からの楽しみでした。いずれ記事に書こうと思います。)
撮影高度が前夜より高くなったため大気の揺らぎが弱まることを期待しましたが、薄雲の通過もあって前夜のほうが良く見えた印象でした。気温が急変する宵の空はままならないですね。撮影後は朧月となってしまいました。
左画像撮影時の月・金星間離角は12°あまり。接近現象とは言い難いけれど、同じ方向にまとまっているので“現象”でなくても人目を引きます。右下画像のようにもっと広く見渡せば金星と地平の間にまだ海王星もいますし、もっと上方には天王星や火星もいます。海王星・火星間離角は83°程度ですから、12mm+APS-Cの画角にギリギリ収まりますかね。
明日以降は月が離れ、その天王星や火星へ向かいます。再び夕空低空に戻るのは3月22日。2022年4月3日記事のグラフを見ると、この日は「新月当日に月が見えるかも知れない日」として近年トップクラスの好条件。また、二日後の3月24日はまたも金星に接近、九州の一部以南では月没直前に金星掩蔽を起こします。
少し暗くなってから、月面も撮影してみました。下A画像は18:25ごろの撮影で、太陽黄経差は約42.28°、撮影高度は約27.57°、月齢3.10。画像上方向を月の北極方向にそろえてあります。またリムが白飛びせずに地形が判別できるよう、デジタル覆い焼きを施してあります。危難の海を囲む山々の立体感が半端ないですねぇ!普段あまり意識できないラングレヌスやペタヴィウスの周囲に広がる皺々もよく見えていました。
下B画像はひとつの試みとして、露光オーバーの条件で明暗境界やカスプの様子を写し取ったもの。このようにすることで太陽が月面のどこまで届いているか明確に分かり、新たな文字地形の発見にもつながるでしょう。またカスプ付近で星のように単独で光る地形もはっきり見えます。(この「光る山」がどの部分なのか特定することは、20年ほど前からの楽しみでした。いずれ記事に書こうと思います。)
撮影高度が前夜より高くなったため大気の揺らぎが弱まることを期待しましたが、薄雲の通過もあって前夜のほうが良く見えた印象でした。気温が急変する宵の空はままならないですね。撮影後は朧月となってしまいました。