増光してるSN2022hrsと1989JA2022/04/29

20220428_SN2022hrs
ゴールデンウィークに入る前夜から今朝にかけて、当初は雲が多い予報でした。ところが直前の予報で夜半までは晴れる予報に変化。そして意外にも夜明け直前まで快晴が持ってくれました。

4月は天候不順でほとんど星空に接することができなかったため、思い切って薄暮から薄明までフルに使って3つの天体をカメラに収めることにしました。(※私の撮影スケジュールの多くは1天体につき導入開始から撮影終了まで約2時間かかります。)

撮影したうちの2つは4月23日の観察と同メニューです。1つ目はほぼ増光ピークに達したであろう超新星SN2022hrs。発見当初の15等から現在約12.5等まで明るくなり、撮影モニターの小さな画面でもはっきり確認できます。淡い期待をしていたとは言え、実際にここまで明るくなるとは正直ビックリ…。しかしまぁ、これだけ狭いエリアを撮影してるのに人工衛星が3つも横切ったのには閉口しますね。

20220428_小惑星(7335) 1989 JA
2つ目は着々と地球に接近しつつある小惑星1989JA(7335)。それでも前述の超新星撮影後、今年2つ目の1kmクラスPHA(潜在的に危険な小惑星/Potentially Hazardous Asteroid)として、5月27日の地球最接近に向かって急速に増光中。

こちらもマーカー無しで画像掲載しても判別可能なくらい明るく、計算光度は15等台に乗ったようです。今週始めころは留で動きが遅かったのですが、再加速してきました。見かけのモーションは現在約23″/hですが、10日後には3.3倍、20日後にはモーション14.7倍・13等級まで増大。さすがPHAですね。5月の晴れ間に追観測できるとよいのですが…。

残りのひとつは彗星ですが、処理が間に合わないため明日以降の記事に掲載予定です。(→追記:掲載しました。

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