未明の月を楽しむ2021/08/26

20210826_21905月
昨夜から今朝は薄雲があったものの、時間とともに快晴になりました。ようやく月高度が高くなってきたので短時間ながらお月見をしました。

左は2時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約219.05°、撮影高度は約54.3°、月齢は17.14。撮影始めはシーイングが少し悪かったけれど、時間とともにどんどん良くなりました。気温25度・湿度95%超えでしたからジメッとします。

満月過ぎの明暗境界はまた独特ですね。ちょうどオニール橋が良い感じ。橋っぽく見えるでしょうか?数時間後のほうが更に良いのかな?月面K地形がもうそれっぽく見えますね。

月面グーでおなじみのテオフィルス・クレーターのすぐ東に広がる神酒の海の西寄りに2つの「黒いクレーター(Dark Halo Craters)」があるんですが、そのひとつ、ボモンL・クレーター (Beaumont L)がやたら目立っていました(→NASA・Moon Trekの位置リンク)。小さ過ぎて普段はスルーなんですが、一度目に止まってしまうと気になって仕方がないってこと、ありませんか?正にそんな感じでした。月がキレイに見えるシーズンがそろそろやってきていますよ。

今日の太陽2021/08/26

20210826太陽
昨夜は概ね晴れました。朝からも良い天気。9時前には30度を超え、昼過ぎには猛暑日にもう少しというところまで来ています。昨日より更に蒸し暑いようです。

20210826太陽リム
左は14時少し前の太陽。北半球にあった黒点を伴う活動領域12859とともに、南半球にもやはり黒点を伴った12860が見えていました。プラージュが明るく活発な様子が伺えます。その左にも小さなプラージュが連なっていますね。右上と左上にやや大きなプロミネンスが見えました。

15時時点の夏日地点数は839、真夏日地点数は591、猛暑日地点数は46でした。また暑い夏に戻ってしまいました。

2021年8月の豪雨を集計してみると…2021/08/26

  • 20180727-30日間日照平年比

    A.日照時間平年比(2018年8月25日までの30日間)
  • 20190727-30日間日照平年比

    B.日照時間平年比(2019年8月25日までの30日間)


  • 20200727-30日間日照平年比

    C.日照時間平年比(2020年8月25日までの30日間)
  • 20210727-30日間日照平年比

    D.日照時間平年比(2021年8月25日までの30日間)


昨年の「令和2年7月豪雨」の際は降水量の多さと日照不足に驚かされ、統計などを取りつつ嘆いたものでした。ところが今年は一ヶ月遅れてお盆前からの凄まじい雨が各地に被害をもたらしましたね。常態化する極端な天気は、今後も続くのでしょうか。

今日もまだ雨が降っているところがあるけれど全国的にみれば前線の影響は一区切り付いたようです。そこで今回も昨年に倣って集計や比較をしてみました。上は気象庁サイトからの引用で、日照時間平年比マップ。2019年から今年までの4年分、昨日8月25日まで30日間合計平年比の分布です。暑い暑いと言っていた割には、例年並み以上の日照があったのは北海道の半分くらい。残りの地域はすべて平年値を下回っています。農作物は大丈夫なのでしょうか?

今月11日に降り始めた大雨+長雨は広範囲で桁違いの量でした。11日から昨日25日まで15日間の総降水量(速報値)を集計し、インタラクティブマップに仕上たのが下図です。操作や各アイコンは地図下コメントを参照してください。また記事下の表に同期間の降水量が600mm以上の地点を多い順にすべて書き出しました。みなさんの地域はいかがでしたか?

わずか半月で8月の降水量平年値の3倍、4倍、5倍!?今後も続くでしょうから、本気で抜本的対策を講じなければ被害は拡大するばかりでしょう。ついでに(あまりここに書くことでもないのですが)、気象庁サイトがダウンして警報などが全く見えない、誤表示をする、更新が遅い、広告面積が大きい(煩わしい)ため肝心の情報が欄外になるといったトラブルがあり、本当にひどい状態でした。

一秒でも早く気象情報が欲しい人もいるでしょう。止まってしまったり表示が遅いなどあり得ません。予算減の代償で処理能力を落としたり広告表示が入る様になったとのことだけれど、どれほど苦痛に思ったことか。広告主も反感を食らうといったことを考えないのでしょうか?私は気象庁だけでなく、気象情報全般を売りにする会社も併せて、広告収入のために画面を専有してしまうことの愚かさに気付いてほしいです。何のための情報かという基本をぜひお考えいただきたいのです。



  • アイコンをクリックするとデータが表示されます。地図をドラッグすると中央+印の座標が下部に示されます。
  • アイコンの色は凡例の通り降水量区分を表します。また形は「8月降水量平年値(2021年更新版)」に対する比率で区別してあります。なお平年値が年間で揃っていない地点は平年比を算出していません。
  • ●印…100%未満、■印…100%以上200%未満、▲印…200%以上、▼印…不明(平年値が出ていない等)
  • 最新のブラウザでご覧ください。古いと表示できません。JavaScriptを有効にしてください。
  • 各データは気象庁から日々公開されている速報値を自作プログラムで集計しています。その後に微小な変更などがあるかも知れませんが対応しませんのでご留意ください。

【参考】上地図の総降水量データについて、以下の集計結果です。

  • データ表示地点数…1293、平年比が計算できた地点数…1239
  • 総降水量の最大…1431.0mm(高知県・魚梁瀬)
  • 総降水量が500mm以上…194地点、1000mm以上…18地点、1500mm以上…0地点
  • 8月平年値に対して100%以上…739地点、200%以上…377地点、300%以上…117地点、400%以上…21地点
  • 8月平年比の最大…501.51%(福岡県・柳川)
  • 期間中に50mm以上を記録した地点が一番多かった日…8月13日・570地点


【期間降水量が600mm以上の地点リスト:2021年8月11日から25日まで】
順位都府県名アメダス地点名期間降水量8月平年比(平年比順位)
1高知県魚梁瀬1431.0mm207.2%(358)
2宮崎県えびの1410.0mm241.9%(246)
3佐賀県嬉野1318.5mm474.8%(3)
4長崎県雲仙岳1299.5mm413.3%(15)
5高知県繁藤1270.5mm296.3%(123)
6長崎県長浦岳1202.5mm--
7佐賀県大町1140.5mm--
8長崎県諫早1127.0mm448.8%(7)
9高知県大栃1077.0mm274.9%(167)
10福岡県大牟田1053.5mm495.5%(2)
11佐賀県鳥栖1050.5mm375.3%(40)
12熊本県鹿北1049.0mm449.8%(6)
13佐賀県北山1034.5mm302.2%(113)
14長崎県松浦1030.0mm282.4%(151)
15佐賀県佐賀1027.5mm407.1%(19)
16鹿児島県紫尾山1017.5mm--
17高知県佐喜浜1012.0mm324.6%(79)
18福岡県黒木1000.0mm440.3%(10)
19福岡県柳川994.5mm501.5%(1)
20福岡県早良脇山994.0mm318.9%(88)
21長野県御嶽山982.0mm244.7%(237)
22長崎県島原952.0mm459.0%(4)
23佐賀県伊万里950.0mm349.3%(51)
24大分県椿ヶ鼻949.0mm292.6%(132)
25福岡県久留米944.5mm414.8%(14)
26長崎県平戸932.5mm322.6%(85)
27福岡県耳納山931.5mm--
28佐賀県白石905.0mm412.5%(17)
29福岡県太宰府902.5mm380.8%(32)
30長崎県西海893.0mm--
31佐賀県唐津875.0mm278.6%(158)
32鹿児島県喜入862.0mm377.7%(38)
33鹿児島県八重山856.0mm--
35熊本県本渡856.0mm398.1%(24)
36熊本県五木852.5mm292.9%(131)
37長崎県佐世保847.0mm331.6%(67)
38徳島県京上842.5mm253.9%(213)
39徳島県木頭830.5mm151.9%(507)
40和歌山県護摩壇山825.0mm--
41鹿児島県牧之原823.0mm267.5%(185)
42鹿児島県枕崎819.5mm452.8%(5)
43福岡県英彦山819.0mm284.0%(147)
44高知県後免818.5mm294.6%(124)
45鹿児島県中甑817.0mm378.9%(36)
46熊本県山江812.5mm284.6%(144)
47長崎県脇岬811.0mm--
48熊本県南阿蘇810.5mm--
49長崎県口之津809.5mm448.0%(8)
50熊本県湯前横谷807.5mm197.1%(386)
51岐阜県萩原804.5mm249.6%(224)
52鹿児島県阿久根803.5mm360.6%(45)
53熊本県人吉800.0mm353.5%(49)
54長崎県有川793.0mm315.6%(91)
55鹿児島県大口793.0mm288.4%(137)
56熊本県益城792.5mm405.2%(20)
57長崎県長崎788.0mm361.6%(43)
58福岡県朝倉784.5mm379.2%(34)
59鹿児島県溝辺777.5mm294.4%(126)
60宮崎県加久藤775.0mm270.0%(176)
61高知県高知768.5mm270.5%(174)
62熊本県三角766.0mm421.8%(13)
63和歌山県龍神763.5mm221.8%(313)
64佐賀県川副763.0mm359.1%(46)
65静岡県有東木757.0mm--
66熊本県熊本756.5mm387.2%(26)
67長崎県福江756.5mm315.7%(90)
68熊本県松島752.5mm377.4%(39)
69熊本県宇土752.0mm378.1%(37)
70静岡県御殿場749.5mm302.8%(110)
71岐阜県八幡746.5mm230.0%(280)
72熊本県岱明746.0mm412.8%(16)
73宮崎県椎葉744.0mm223.4%(304)
74岐阜県関市板取744.0mm222.2%(311)
75鹿児島県鹿児島740.0mm329.9%(69)
76静岡県井川740.0mm232.0%(271)
77熊本県菊池726.0mm399.3%(22)
78福岡県博多726.0mm294.0%(128)
79熊本県阿蘇乙姫726.0mm249.5%(225)
80福岡県添田725.5mm339.3%(61)
81熊本県一勝地720.5mm301.1%(117)
82宮崎県野尻718.0mm--
83熊本県牛深716.5mm357.0%(48)
84熊本県715.5mm279.5%(153)
85徳島県日和佐712.5mm278.6%(156)
86熊本県多良木711.0mm296.5%(122)
87岐阜県船山710.0mm232.7%(268)
88宮崎県西米良705.5mm179.3%(431)
89山口県羅漢山705.0mm284.2%(146)
90鹿児島県出水701.5mm302.5%(112)
91高知県室戸岬694.5mm330.4%(68)
92高知県本川692.0mm134.6%(563)
93福岡県飯塚690.0mm329.2%(71)
94長崎県大村688.5mm311.4%(97)
95岐阜県ひるがの687.0mm211.1%(348)
96徳島県海陽686.0mm220.0%(319)
97鹿児島県加世田685.5mm311.7%(96)
98岐阜県付知684.0mm239.2%(252)
99熊本県水俣683.0mm293.6%(129)
100福岡県福岡680.5mm324.0%(81)
101鹿児島県さつま柏原680.5mm244.0%(239)
102福岡県前原678.5mm321.6%(87)
103高知県田野676.0mm297.7%(121)
104広島県内黒山673.0mm302.7%(111)
105宮崎県小林672.5mm262.1%(196)
106長崎県上大津670.5mm333.4%(65)
107熊本県山都667.5mm285.3%(143)
108静岡県佐久間664.5mm294.2%(127)
109岐阜県樽見661.0mm211.3%(347)
110鹿児島県吉ケ別府655.5mm222.4%(309)
111大分県日田651.5mm344.5%(54)
112熊本県甲佐649.5mm341.8%(57)
113鹿児島県川内646.5mm269.9%(177)
114鹿児島県東市来638.5mm312.1%(95)
115高知県本山638.5mm155.7%(501)
116神奈川県箱根637.0mm184.1%(420)
117和歌山県清水636.0mm294.6%(125)
118福岡県東谷635.5mm290.7%(134)
119山口県和田633.0mm324.4%(80)
120静岡県川根本町631.0mm192.2%(400)
121広島県佐伯湯来625.5mm362.6%(42)
122熊本県田浦618.0mm302.1%(115)
123愛知県茶臼山617.0mm195.1%(390)
124広島県都志見615.5mm391.0%(25)
125長野県南木曽615.5mm250.3%(219)
126広島県三入611.0mm382.6%(29)
127高知県安芸603.0mm278.3%(161)
128山口県鹿野602.0mm276.5%(162)
129高知県佐川602.0mm149.3%(512)
130広島県志和600.0mm411.2%(18)