厚い雲越しに見えたブルームーン2021/08/23

20210822_18084月
昨夜は夜明け前に小雨が交じるような天気。日中も雲が多かったのですが、午後遅くになって数時間ほど青空が戻った時間がありました。(残念ながら太陽観察は間に合いませんでした。)夜にはまた厚めの雲が多くなり、楽しみにしていたブルームーンは絶望的に思われました。

それでも21時台から雲の薄いところが通過し、どうにか存在が分かる程度の月光が差し込む時間がありました。1時間ほど粘りに粘って、ようやく何カットか撮影できたので仕上げてみました(左画像)。22:40ごろの撮影で、太陽黄経差は約180.84°、撮影高度は約34.2°、月齢は13.99。満月瞬時から1.5時間以上過ぎましたが、日付が変わる前になんとか満月を拝むことができたのはラッキーでした。月齢が14未満というのが面白いですね。

撮影は望遠鏡を使わず機動力重視のズームデジカメのみ。厚い雲越しの撮影なのに、模様がここまで炙り出せたことは驚きでした。海や主要クレーターもたどれますし、北側がほんの少し欠けて北極圏のクレーターに影ができている様子も分かります。ザラザラになってしまうのは仕方ないですね…。

このあと雲は更に厚みを増し、月が顔をのぞかせることはありませんでした。ほんの一瞬の幸せな時間。今年9月21日の名月に先立って、プレ名月&貴重なブルームーンを楽しむことができました。なおこの満月はいちばん秤動が大きい時期ですが、来週8月30日下弦になるころは近年稀なほど秤動量が少ない「センタームーン」となり、日付が31日に変わるころ昇った半月が東北地方などを中心にパーフェクト・センタームーンとなります。どうぞお見逃しなく。(→参考:センタームーンを観よう・Part2

満月瞬時の月齢
【追記】
今回の満月の月齢が小さかったので気になり、調べてみました。左図は2000年から40年間に起こる満月瞬時の月齢を示したもの。短期的な変動に加え、中期的な極値の波がありますね。

満月月齢は新月から満月に至る日数を表すと言えます。楕円軌道を描く月の公転は場所によって角速度が変わるため、近地点を含む側で速く回ると月齢が小さな満月、遠地点側だと日数がかかる(月齢が大きな)満月になるでしょう。大雑把に言えば上弦と近地点のタイミングがだいたい一致する満月は月齢が小さくなりやすいのです。

1900年から2099年までの200年間に広げて調べると、2474回発生する満月の中でもっとも月齢が小さかったのは1967年7月21日のケースで13.902147した。今年8月の満月月齢は46位で、ここ10年あまりの中では2011年7月15日(8位)、2020年7月5日(35位)、2012年8月2日(36位)に次いで四番目に小さな月齢でした。

また、同範囲でもっとも大きな月齢は2047年1月12日の15.612811でした。今年1月29日の満月は大きい順に23位の好成績(?)です。わずか2日弱の変動ですが、注目すると奥が深い数値ですね。


今日の太陽2021/08/23

20210823太陽
朝のうち激しい雷雨に見舞われました。強弱ありましたが3時間程度は降ったでしょうか。より南部の東京や千葉ではもっとすごかったようです。昼過ぎまで雲の多い空模様でしたが、夕方前には青空に巻雲がかかる程度まで晴れてくれました。

20210823太陽リム
左は16:30前の太陽。取得フレーム少なめですが何とか撮影できました。右やや上リム近くに活動領域12855と12858がありますが、黒点はありません。いっぽう左やや上に黒点を伴う12859が現れていました。ここ数日Cクラスのフレアが頻発しており、かなり活発そうですね。右上リムには風に流されたような特徴的なプロミネンス。他にも何ヶ所か出ています。