今日の太陽と短命な環水平アーク ― 2016/06/18
昨夕に湧いた雲は一度も晴れること無く、夜半過ぎから朝方にかけては濃霧となりました。霧が開けた頃には目が覚めるような青空。梅雨が明けたかと思いました。関東はしばらく少雨の梅雨との予想。いっぽう、沖縄は16日、そして奄美地方は本日18日に梅雨明けとなりました。
左は13:20頃の太陽。ものすごく気温が高かったですが、いつもよりは落ち着いた像でした。昨日とあまり変わりませんが、左リム近くに小さな黒点を伴う領域が見えてきたようです。右やや上のプロミネンスも健在ですね。
観察を終えて南の空を見ると、短い飛行機雲が伸びていました(右画像)。絶妙な高さだったので観察していたら、環水平アークが映ってくれました。赤から緑にかけては肉眼でよく分かりましたが、青側が見えません。
でも飛行機雲のところしか色が見えないため確認が困難…デジカメで撮影すると光がベタッとなってしまい、いっそう分かり辛いですね。もっと全体を絹雲が覆っていたら素晴らしい眺めだったことでしょう。アークは雲の移動と共にあっと言う間に見えなくなりました。
左は13:20頃の太陽。ものすごく気温が高かったですが、いつもよりは落ち着いた像でした。昨日とあまり変わりませんが、左リム近くに小さな黒点を伴う領域が見えてきたようです。右やや上のプロミネンスも健在ですね。
観察を終えて南の空を見ると、短い飛行機雲が伸びていました(右画像)。絶妙な高さだったので観察していたら、環水平アークが映ってくれました。赤から緑にかけては肉眼でよく分かりましたが、青側が見えません。
でも飛行機雲のところしか色が見えないため確認が困難…デジカメで撮影すると光がベタッとなってしまい、いっそう分かり辛いですね。もっと全体を絹雲が覆っていたら素晴らしい眺めだったことでしょう。アークは雲の移動と共にあっと言う間に見えなくなりました。
まだ梅雨明けてないのに深刻な水不足 ― 2016/06/18
本日の茨城はとても良いお天気。県内の多くの地域で気温が30度前後まで上がりました。3m/sほどの風がときおり吹きますが、南風なのでちっとも涼しくありません。この先二週間ほど雨が少ない傾向との予報ですが、そうこうしているうちに梅雨が明けちゃうんじゃないでしょうか。左下画像は本日18時頃の夕空。まだ日が高いです。3日後の夏至を一週間ほど過ぎると、「日の入り」がいちばん遅いシーズンがやってきます。
さてこうなると、渇水がますます心配になってきました。6月16日の記事に書いたように、首都圏の水源を支える利根川上流の8つのダムは相変わらず低迷しています。記事中に8ダム合計の2016年貯水量推移を示しましたが、その後各ダムごとの履歴が国土交通省・水文水質データベースから入手できたので、ダムごとに分けてグラフ化してみました。本来こうした分析は「8つまとめて」などとすべきでないと思うので、可能なら分割したかったわけです。
記事末尾に載せたたくさんのグラフは各ダムの貯水量および流域雨量の累積を示したもの。それぞれ2011年から今年2016年6月17日のデータまで使い、1年区切りで重ねています。(欠測があるところは空白としました。)ダークグレイの太線は2003年から2015年までの平均値。ばらつきが大きいため単純平均でいいのか迷いましたが、大凡の目安に役立つでしょう。2016年のラインは青太線です。
年初の雨量をゼロリセットしたとき、例年より明らかに雨が少なすぎますね。ダムの水すべてが降水由来ではないし、前年からの“貯金”や雪解けもあるわけですが、それにしても6月の貯水率の低さといったら! いま、梅雨ですよ。今溜まってなくていつ溜まるというのでしょう?本格的な渇水期はこれからだというのに…。個別にみれば貯水量が例年並みでがんばっているところもあることが分かるのですが、総量が多い矢木沢ダムや下久保ダムで貯水率が低すぎることが、全体の足を引っ張っているようです。
少し古いですが、参考資料としてWeb上の国交省平成26年度ダム資料のなかから右上図を引用しました。利根川の水はこれほど多くの地域に使われていたんですね。利根川ダム統合管理事務所のWebには次の様な説明がありました。
しかしながら自然というのは常に想定外の状況を私たちに突き付けます。どんなに周到な対策をしてもそれを上回り、人災も加味されて大きな被害が出るのです。昨年9月に私の住む茨城県南地区で決壊した鬼怒川も利根川の支流でした。これも色々言われましたが、大元は想像を越えた集中豪雨が発端。不要な危機感を煽るつもりはありませんが、人間とは自然のちょっとした「揺らぎ」に対して、まだまだ弱い生き物です。
さてこうなると、渇水がますます心配になってきました。6月16日の記事に書いたように、首都圏の水源を支える利根川上流の8つのダムは相変わらず低迷しています。記事中に8ダム合計の2016年貯水量推移を示しましたが、その後各ダムごとの履歴が国土交通省・水文水質データベースから入手できたので、ダムごとに分けてグラフ化してみました。本来こうした分析は「8つまとめて」などとすべきでないと思うので、可能なら分割したかったわけです。
記事末尾に載せたたくさんのグラフは各ダムの貯水量および流域雨量の累積を示したもの。それぞれ2011年から今年2016年6月17日のデータまで使い、1年区切りで重ねています。(欠測があるところは空白としました。)ダークグレイの太線は2003年から2015年までの平均値。ばらつきが大きいため単純平均でいいのか迷いましたが、大凡の目安に役立つでしょう。2016年のラインは青太線です。
年初の雨量をゼロリセットしたとき、例年より明らかに雨が少なすぎますね。ダムの水すべてが降水由来ではないし、前年からの“貯金”や雪解けもあるわけですが、それにしても6月の貯水率の低さといったら! いま、梅雨ですよ。今溜まってなくていつ溜まるというのでしょう?本格的な渇水期はこれからだというのに…。個別にみれば貯水量が例年並みでがんばっているところもあることが分かるのですが、総量が多い矢木沢ダムや下久保ダムで貯水率が低すぎることが、全体の足を引っ張っているようです。
少し古いですが、参考資料としてWeb上の国交省平成26年度ダム資料のなかから右上図を引用しました。利根川の水はこれほど多くの地域に使われていたんですね。利根川ダム統合管理事務所のWebには次の様な説明がありました。
かつて東京オリンピックを目前に控えた昭和39年の夏の渇水では、断水寸前の危機的状況に追い込まれました。しかし、現在の利根川では、このオリンピック渇水と同じ規模の渇水が起きても上流のダム群に貯めた水を利用することで、断水や減圧給水による被害を少なく抑えることができます。
しかしながら自然というのは常に想定外の状況を私たちに突き付けます。どんなに周到な対策をしてもそれを上回り、人災も加味されて大きな被害が出るのです。昨年9月に私の住む茨城県南地区で決壊した鬼怒川も利根川の支流でした。これも色々言われましたが、大元は想像を越えた集中豪雨が発端。不要な危機感を煽るつもりはありませんが、人間とは自然のちょっとした「揺らぎ」に対して、まだまだ弱い生き物です。
薗原ダム | 下久保ダム | 草木ダム | 渡良瀬貯水池 | |
---|---|---|---|---|
貯水量 | ||||
流域雨量 (累積) |
グラフはありません |
- 各グラフの平均値は最初と最後の2日間をのぞき5日移動平均を取って平滑化しています。この平均値は個人で算出したもので、公称値ではありません。
- 渡良瀬貯水池の有効な雨量データは無かったので、グラフは描けませんでした。
- 利根川ダム統合管理事務所サイトなどで使われている平年値はもっと長期に渡る統計から得られたものです。ただし8ダム合計しか公表しておらず、ダム個別の平年値は不明です。
- グラフに使ったデータは機器エラーなどの異常値を含む場合も考えられます。
- 個人的興味で作ったものなので参考閲覧程度に留めてください。