レモン彗星、我が家からそろそろ見納め2023/11/14

20231113レモン彗星(C/2023 H2)
昨夕から今朝にかけて気温が下がり、冬独特の透明度の高い夜空でした。地球接近を過ぎてしまいましたが、今後天気が不安定のようですので、撮りおさめのつもりでレモン彗星(C/2023 H2)に望遠鏡を向けました。

移動量は4日前の9日宵に撮影したときよりわずかに遅くなっており、思い切って1時間露出。淡く広がったコマがよく写ってくれました。尾はよく分かりません。急に無くなったとは思えないので、視線に対して平行に伸びているんでしょうかね?

既に天の赤道を越えて赤緯がマイナスになったので、晴れたとしても今後は住宅に囲まれた我が家から追いづらくなります。急速に南下していますので、見えたとしてもあと一回くらいでしょうか。晴れるかなー?

20231113木星
このあと南中前の木星が良いタイミングでGRS中央通過だったので撮ってみることに。ただ、昼間から強まっていた風が一向に止まず、さすがにこの拡大率では望遠鏡の振動が大き過ぎました。(それでなくてもシーイング悪いのに…。)右画像はかなり無理な画像処理で模様を抽出しています。気象条件が悪いと大赤斑内の模様は出ませんね。GRSの右と左でSEBの色が違うのが印象的。

大赤斑と同じくらいの経度、NEB下部にやたら黒ずんだ塊が見えました。1994年に起きたシューメーカー・レビー第9彗星の衝突を彷彿とさせます。(このときの衝突痕はGRSよりずっと南でした。STZからSSTZあたり?)近年では地球から衝突による閃光をとらえたニュースが時々流れますが、地球から見えない側に衝突した場合は分かりませんからね。もっとも模様が残るほど衝突天体が大きい場合、その天体が衝突前に発見されると思いますが。

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