ハワイ諸島のなかで一番大きなハワイ島（ビッグアイランド）にあるマウナ・ロア火山が昨夜噴火したとのこと。マウナ・ロアは2018年春に噴火したキラウエア火山の西北西、約33kmに位置する代表的火山で、1984年春の噴火以来の出来事だそうです。

ハワイ諸島は日本の気象衛星ひまわりの撮像範囲なので早速見てみました。左は28日20:30JST・近赤外バンド7の様子（画像元：RAMMB／画像処理は筆者）。噴火と思われる高熱部分は黒く表現されています。

10分おきに撮影しているひまわり画像に噴火が見え始まったのは18:50JSTのショット（噴火そのものは18:30頃発生）ですが、その直前の18:40には噴煙の影響と思われる雲の変温が確認できました。ただハワイ周囲に雲がかかっているため、時間・空間解像度の低い気象衛星画像だけでは正確な様子が分かりません。 また右は19:00から23:00までの全画像を使ったGIF動画。クリックして再生してください（※こちらは熱の高いところを白く表示しています。）。マウナ・ロアには大気や太陽の観測所がありますので、影響が心配ですね。またすぐ北側に位置する天文台群のあるマウナ・ケア火山に連動しないかも気になるところ。

日本でもちょこちょこ海底火山の活動がニュースになってます。常に変化を繰り返す様を目の当たりにすると、この天体があたかも生命体のように感じることがありますね。