2022年の台風3号が発生2022/06/30


20220630-0900JST台風3号
気象庁によると、昨日から台風になるかもと予報されていた熱帯低気圧が、本日9:00に台風3号「チャバ/CHABA」になったとのこと。直前の台風2号発生から81日後、2号消滅から75日6時間後、2号より消滅が遅かった1号消滅から75日6時間後の発生となりました。

左は発生時9:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。赤点線円が台風中心の直径1000km円。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。3号は南シナ海をゆっくり北西に進んでおり、4日後には上陸して熱帯低気圧になる見込みとのこと。日本への直接的な影響はなさそうです。今日も暑い日本列島、ひと雨欲しいところですね。

今日の太陽2022/06/30

20220630太陽
昨夜から今朝も薄曇り。ただでさえ夜時間が少ない上に雲が出てしまうので十分な天体観察時間が確保できませんね…。朝からもやや雲の多い空。

20220630太陽リム
左は14:40ごろの太陽。なかなか薄雲が取れず、時間を置いて3回撮り直しましたが根負けしました。Hα撮影では活動領域13043・13044の黒点は分からず。その左、プラージュがみえる位置の黒点は昨日より大きくなりました。相変わらず多いダークフィラメント。そしてあちこちに出ているプロミネンスも確認できます。

気象庁アメダス速報値による15時時点の夏日地点数は708、真夏日地点数は600、猛暑日地点数は170。猛暑日地点は昨日より増えています。まだ6月ですよ…。

美しい反薄明光線と初月2022/06/30

20220630反薄明光線
昨日SDOからの日食があった事実の通り、新月でした。つまり今日の夕刻は初月が見えるはず。そう思って日没ごろ勇んでベランダへ出てみました。すると西側に入道雲の影が見え、見事な反薄明光線が空を飾っておりました。おおむね天頂過ぎで消えていたものの、中には東の空まで延びているものもありました。しばし堪能…。

薄明光線や反薄明光線が見えるということは水蒸気や薄雲が多く、低空の極細月探しには向いていません。まだ高い位置の太陽で夕刻の月位置を見当つけていたけれど、双眼鏡で20分探しても見つけることができませんでした。

20220630月
仕方がないけれど諦めるにはもったいないので、ここにあるだろうという位置付近を手当たり次第に撮っておきました。後でパソコン上で探したら端っこのほうに微かに写っておりました。右画像は大幅トリミングしてそれっぽく仕上げたもの。あぁ、もう5分早く発見していたらもっときれいに撮れたことでしょう。撮影時の太陽黄経差は約14.32°、撮影高度は約6.96°、月齢は1.32。低すぎる、太陽に近すぎるというほどではないので、よく見えなかったのは低空の雲のせいでしょう。

2022年4月3日記事で「新月当日の月は見えるか」という考察をしました。記事中のグラフを見ると昨日の新月ではかなり厳しかったけれど、今日だったら天気さえ良ければ十分射程圏内でした。さて、来月7月29日の新月は年内で「日没時高度が一番高い」ですから、低空まで晴れれば「新月当日に月を見る」という偉業を達成できるかも知れません。日没時にお時間取れる方は熱中症に注意しながらチャレンジしてみてください。