黄砂が来たかも…? ― 2017/05/06
4月23日の記事で取り上げたように、2017年はまだ黄砂が来ていませんでした。気象庁の観測記録が残る1967年以降では黄砂初日最遅記録を更新し続けていたのです。昨年の最終観測日(2016年5月8日)からだと1年近く途絶えていた黄砂。でも本日ついに日本へやってきたようです。
遡ること5月1日。北京の西方で観測され始まった砂嵐は4日にかけて大陸東海岸までたどり着きました。北京では一時PM10濃度が2000μg/m³を超えたそうで、この値はWHOの環境基準値(日平均)25μg/m³の80倍超にあたります。外出を控えるよう今年初の警報が出され、あちこちのニュースで取り上げられたのはご存じの通り。(一例:BBCニュース/記事中ほどにある「Time-lapse footage shows smog rolling into Beijing」の動画リンクがすごい。)おなじ黄砂現象とは言え、海越えで大粒が淘汰されてる日本の黄砂とは異質のものでしょう。狭い知識のみで勝手な印象を持つのは避けたいですね。
一連の砂嵐は気象衛星ひまわりが撮影しています。左は上から2日、4日、5日各12:00の様子(画像元:NICTサイエンスクラウド)。いずれも同じ範囲を切り取ったもので、西日本の一部が右側に写っています。各画像左上には気象庁サイトに掲載されている各日の視程状況を引用しました。比較的クリアな2日に比べ、4日の画像では明らかにおかしい「明るい赤茶色の煙」のようなものがあちこちを覆っていますね。画像上のほうに990hPa(地上)前後の低気圧が写っており、大きな渦に沿って砂が引き込まれているみたい。5日には海上まで到達したようです。
この砂嵐が海を越えてきました。気象庁からは昨日夜から今日にかけて到達する予報が出ていましたが、6日正午時点の観測取りまとめでは松江で「視程10km以上」という初観測が記載されています。まだ速報値なので確実ではありませんが、今日から8日にかけて全国を通過するようなので、もし各地で黄砂が確認されれば約1年ぶりの記録となるでしょう。
黄砂が来ても濃い状態でなければ、観測慣れしていない私たち市民には分からないでしょう。ですが、沈む太陽がいつもより暗い、太陽の光芒がかなり大きい、夕焼けの色が妙に感じるなど、黄砂越しの太陽周囲の空では変化を感じることがあるかも知れません。(※参考記事:火山灰の場合も同様)間もなく終わるゴールデンウィークですが、時々空の変化を観察してみてください。
遡ること5月1日。北京の西方で観測され始まった砂嵐は4日にかけて大陸東海岸までたどり着きました。北京では一時PM10濃度が2000μg/m³を超えたそうで、この値はWHOの環境基準値(日平均)25μg/m³の80倍超にあたります。外出を控えるよう今年初の警報が出され、あちこちのニュースで取り上げられたのはご存じの通り。(一例:BBCニュース/記事中ほどにある「Time-lapse footage shows smog rolling into Beijing」の動画リンクがすごい。)おなじ黄砂現象とは言え、海越えで大粒が淘汰されてる日本の黄砂とは異質のものでしょう。狭い知識のみで勝手な印象を持つのは避けたいですね。
一連の砂嵐は気象衛星ひまわりが撮影しています。左は上から2日、4日、5日各12:00の様子(画像元:NICTサイエンスクラウド)。いずれも同じ範囲を切り取ったもので、西日本の一部が右側に写っています。各画像左上には気象庁サイトに掲載されている各日の視程状況を引用しました。比較的クリアな2日に比べ、4日の画像では明らかにおかしい「明るい赤茶色の煙」のようなものがあちこちを覆っていますね。画像上のほうに990hPa(地上)前後の低気圧が写っており、大きな渦に沿って砂が引き込まれているみたい。5日には海上まで到達したようです。
この砂嵐が海を越えてきました。気象庁からは昨日夜から今日にかけて到達する予報が出ていましたが、6日正午時点の観測取りまとめでは松江で「視程10km以上」という初観測が記載されています。まだ速報値なので確実ではありませんが、今日から8日にかけて全国を通過するようなので、もし各地で黄砂が確認されれば約1年ぶりの記録となるでしょう。
黄砂が来ても濃い状態でなければ、観測慣れしていない私たち市民には分からないでしょう。ですが、沈む太陽がいつもより暗い、太陽の光芒がかなり大きい、夕焼けの色が妙に感じるなど、黄砂越しの太陽周囲の空では変化を感じることがあるかも知れません。(※参考記事:火山灰の場合も同様)間もなく終わるゴールデンウィークですが、時々空の変化を観察してみてください。
【追記・黄砂が観測された場所】
| 日時 | 観測場所 |
|---|---|
| 6日12:00現在 | 松江 |
| 6日15:10現在 | 松江、鳥取、広島 |
| 6日18:00現在 | 松江、鳥取(※視程5-10km)、広島、下関、福岡、長崎 |
| 6日19:20現在 | 松江、鳥取(※視程5-10km)、広島、下関、福岡、長崎、神戸、岡山、高松、松山、大分、佐賀、熊本 |
| 6日20:11現在 | 松江、鳥取(※視程5-10km)、広島、下関、福岡、長崎、神戸、岡山、高松、松山、大分、佐賀、熊本、大阪、京都、彦根 |
| 6日全体 | 松江、鳥取(※視程5-10km)、広島、下関、福岡、長崎、神戸、岡山、高松、松山、大分、佐賀、熊本、大阪、京都、彦根、奈良、宮崎 |
| 7日3:00現在 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良 |
| 7日6:00現在 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良、福井、金沢、富山 |
| 7日12:00現在 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良、福井、金沢、富山、津、岐阜、名古屋、長野、静岡、新潟、前橋、水戸、福島、山形、仙台、盛岡、青森、函館、室蘭、札幌、帯広、旭川、稚内(※視程2-5km) |
| 7日18:00現在 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良、福井、金沢、富山、津、岐阜、名古屋、長野、静岡、新潟、前橋、水戸、福島、山形、仙台、盛岡、青森、函館(※視程5-10km)、室蘭(※視程5-10km)、札幌、帯広(※視程5-10km)、旭川(※視程5-10km)、稚内(※視程2-5km)、秋田 |
| 7日21:00現在 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良、福井、金沢、富山、津、岐阜、名古屋、長野、静岡、新潟、前橋、水戸、福島、山形、仙台、盛岡、青森、函館(※視程5-10km)、室蘭(※視程5-10km)、札幌、帯広(※視程5-10km)、旭川(※視程5-10km)、稚内(※視程2-5km)、秋田、釧路(※視程5-10km) |
| 7日全体 | 下関、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本(※視程5-10km)、宮崎、鹿児島、広島、松江、岡山、鳥取、高松、松山、高知、徳島、神戸、大阪、和歌山、京都、彦根、奈良、福井、金沢、富山、津、岐阜、名古屋、長野、静岡、新潟、前橋、水戸、福島、山形、仙台、盛岡、青森、函館(※視程5-10km)、室蘭(※視程5-10km)、札幌、帯広(※視程5-10km)、旭川(※視程5-10km)、稚内(※視程2-5km)、秋田、釧路(※視程5-10km) |
- 観測地リストは気象庁サイトの観測実況図から手作業でピックアップしています。1日単位の追加方式で集計し、日が変わったらリセットします。
- 視程の記載が無いものは観測値が「視程10km以上」です。
- 視程○○kmとは「黄砂で遠くが霞んでいるが、○○kmまでなら視認できる」の意味。大雑把には視程5kmでPM10粒子が200μg/m³くらいの目安。(※粒子サイズや気象に左右されるため必ずしも一定ではない。)
- このリストはあくまで気象庁の速報です。7日24時頃まで追記しました。(これで終了。)
サイクロンDONNAが勢力を強める ― 2017/05/06
1ヶ月近く前にニューカレドニア島をサイクロンCOOKが直撃したばかりですが、新たなサイクロンが接近中です。
当初は南緯10°近くを東進していた熱帯低気圧が5月2日ごろ急に反転し始め、18時UT(3日3時JST)に台風同等の勢力を持つサイクロン「DONNA」へと成長しました。左は気象衛星ひまわりによるDONNA付近の画像(本日6日9時JST・画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。緑線はJoint Typhoon Warning Centerによるベストトラック(熱帯低気圧発生から6日9時JSTまで)、赤点円は本日9時JST時点のサイクロン中心から直径1000kmの円です。
ここまでの経路もなかなかの迷走っぷりですが、予想ではこの後南下し始め、ニューカレドニア島とバヌアツの島々の間を移動する見込み。通過中の8日ごろに最も強まるということで、被害が少ないと良いのですが…。ゴールデンウィーク旅行中の方々もどうぞお気を付けて。
当初は南緯10°近くを東進していた熱帯低気圧が5月2日ごろ急に反転し始め、18時UT(3日3時JST)に台風同等の勢力を持つサイクロン「DONNA」へと成長しました。左は気象衛星ひまわりによるDONNA付近の画像(本日6日9時JST・画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。緑線はJoint Typhoon Warning Centerによるベストトラック(熱帯低気圧発生から6日9時JSTまで)、赤点円は本日9時JST時点のサイクロン中心から直径1000kmの円です。
ここまでの経路もなかなかの迷走っぷりですが、予想ではこの後南下し始め、ニューカレドニア島とバヌアツの島々の間を移動する見込み。通過中の8日ごろに最も強まるということで、被害が少ないと良いのですが…。ゴールデンウィーク旅行中の方々もどうぞお気を付けて。




