火星の新年と四季2024/11/13

20241113明け方の西空
火星の新年記事を書こうと思っていたらESAの記事に先を越されました。日本語のニュースはSoraeのサイトにも書かれています。

火星は自身の軌道面に対して自転軸が約25.2°傾いており、地球の23.4°と非常に似ています。いっぽう火星軌道面も地球軌道面(=黄道面)に対して約1.85°傾いており、公転周期も異なりますから、似ていると言っても四季のタイミングまで同じになる訳ではありません。火星が自身の軌道面に対して太陽が北側なのか南側なのか、といった計算が必要になります。

昨日11月12日に火星は新年を迎えました。地球で言う年号に相当するものとして、1955年4月の「火星春分点通過」を開始点(1年目の1月1日)とする数え方が一般的です。“今年”は38年目になります。火星新年を記念して「アーカイブ:火星の四季」を作ってみました。火星移住を考えておられる方は参考にしてください。

左上画像は今朝(13日明け方)に撮影した西空。冬の大三角形に火星と木星を加えた「超大三角形or特大三角形」が巷で人気のようなのでカバーしてみました。火星は上辺真ん中付近の輝星です。「みつご座」の並びからだいぶ外れてプレセペ星団に接近中なことが分かります。

今日の太陽2024/11/13

20241113太陽
朝から穏やかに晴れています。明け方の気温が10度までしか下がらず霧が出そうなほど湿気があったので、昼になっても透明度が落ちっぱなし。白っぽい空です。

20241113太陽リム
左は10時ごろの太陽。中央に達した活動領域は三つに分かれて採番されました。ダークフィラメントが散見されますが、目出すプロミネンスは無くなってしまいましたね。新たな領域の登場を期待しましょう。