見事に現れた二つ星と魔女2023/08/25

20230824アンペール山の二つ星
2023年8月19日記事に書いた通り、昨夕の月はふたつの現象を楽しめる機会でした。幸い悩みの種だった不安定な天気も少し収まってくれ、両現象とも観察することができました。各現象については2023年6月27日記事、および2023年5月9日記事を参照してください。

頭を悩ますのは天気だけではありません。まずアンペール山の二つ星。自前の予報ですが、“二つ星”が見え始まる最適時刻は14時過ぎ、つまり昼間の青空の中。しかも登りたてで高度20°にも届きません。南中する17時過ぎまで待ってもまだ太陽が出ています。また自分が観察に使える駐車場はアパート共用なので、出入りの邪魔にならないところに機材を設置する必要があり、そうすると月の出ごろは全く見えず、南中時でも隣家の屋根すれすれ。生け垣もあるため枝葉を揺らして視線を遮ります。

そんな訳で、最初のひとコマは日が傾いた17:35になりました。概ね1.5時間程度の間隔で3カット観察と撮影。最後のカットは高度約14°、建物と塀とのわずかな隙間から撮りました。シーイングは酷く乱れていたものの、雲もなく、全てアンペール山の二つ星を確認できました。左上画像は3カットを時系列で並べたもの。二つ星は各画像中央です。

撮影時におけるアンペール山の南の星からみた太陽高度はそれぞれ3.615°、4.295°、5.085°。二つが単独で光る最適高度を2.0°と見積もっていましたが、3°くらいまでは大丈夫そうですね。4°を越すと周囲の地形がちらほら見え始めているので、だんだん二重星団みたいになってしまいます。

20230824マギヌス・ウイッチ
マギヌス・ウイッチ(マギヌスRay現象で魔女の顔が見える)のほうは最適予報時刻が21:40過ぎ。当地からはほぼ月没直前で見えません。建物に隠れるギリギリで撮ったのが右画像の20:45のカットです。これでも13°程度で、クレーターが原形を留めないほど揺らめいてる画像から掘り起こしました。なお魔女の顔が正位置になるよう、月の北方向を右に90°回転してあります。

19時ごろ見てみると真っ暗だったのですが、中央付近に微かな光を感じたため撮影しておきました(19:08の画像)。やはり中心付近の山に光が差し始めていたようですね。20:45の画像と照らし合わせると、唇あたりかなと思います。魔女は鼻と口元が光り始めていましたが、頬や目は全く見えませんでした。やはりもう一時間必要でしたね。

20230824_09026月
月全体は左画像のような感じでした。これは24日19:30ごろの撮影で、太陽黄経差は約90.26°、撮影高度は約22.92°、月齢は8.03。ちょうど30分あまり前が上弦瞬時でした。月面XやLOVEはもうすっかり日向で、探し難くなりつつあります。チャンドラヤーン3号が運んだ月着陸・探査機が降り立った予定の場所も見えますね。北東にはフンボルト海も見えてきましたよ。

蒸し暑いのが玉に瑕でしたが、思いがけず好天に恵まれ現象を存分に楽しめました。秋に向かって過ごしやすい好天に恵まれると良いですね。

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