2023年観察始めは三彗星2023/01/01

20230101_ZTF彗星(C/2022 E3)
新しい年になりましたが、いつもの通り、毎日の繰り返しに変わりありません。と言うことで、2023年の撮り始め・観察始めはいつもの三彗星です。

左は現在日本から見える一番明るいZTF彗星(C/2022 E3)。7等台後半になってきました。大きく曲がりながら広がるダストテイルと真っ直ぐのびるイオンテイルのバランスが見事。一ヶ月後には肉眼等級になっていることでしょう。

夜半過ぎからZTF彗星(C/2022 E3)がのぼるまでの間に、違うほうのZTF彗星(C/2020 V2/下A画像)とパンスターズ彗星(C/2022 A2/下B画像)も撮影。こちらも順調に育ってますね。三つ撮影するのに(フラットなども含め)4時間以上かかるので、大仕事です。(まぁ、開始したらほとんど自動ですが…。)私は効率悪くとも自動導入は使わず、ひとつひとつ丁寧に光学ファインダー+電子ファインダーを使って導入しています。

大晦日から新年にかけての夜は毎年明るく、晴れていても光害が目立ちます。今年は特に湿度が高くて、機材や作業テーブルが霜だらけになりました。空の明るさにも影響したことでしょう。除夜の鐘が止んでも、街の喧騒は明け方まで止みません。ひところよりは花火やライトアップは減ったようですが…。新しい年が動き出したことを感じさせます。

  • 20230101_ZTF彗星(C/2020 V2)

    A.ZTF彗星(C/2020 V2)
  • 20230101_パンスターズ彗星(C/2022 A2)

    B.パンスターズ彗星(C/2022 A2)


今日の太陽2023/01/01

20230101太陽
新年最初の日は雲量ほぼゼロの快晴でスタート。少し風が強い時間もあったけれど、暖かい一日です。

20230101太陽リム
左は10:40ごろの太陽。あちこちに分散している活動領域それぞれに黒点群があって面白い。あまり大きなものが無いことは残念ですが、数だけは凄いですね。 北半球高緯度のプロミネンスはまだがんばっています。いつまで持つでしょうか?