イオンティルが写らない…2022/12/23

20221223_ZTF彗星(C/2022E3)
冬至の昨日は天気が悪く、結局夕方になっても晴れ間は少ないまま。夜になって再び小雨が降る始末でした。雲がなくなったのは夜半になってから。それでもシーイングが悪く、惑星などは無理そうでした。

明け方のZTF彗星(C/2022E3)だけでも見ておこうと濡れた地面に機材をセット。隣家の屋根から見えてきたところを望遠鏡でとらえましたが、シビアにピントを合わせても星像は太ってしまいます。それだけ大気の揺らぎが激しかったのですね。予報されていた強風が吹かなかったことは不幸中の幸いでした。

左画像は変な構図ですが、彗星から右上にのびるイオンティルを見越してのレイアウトでした。残念ながらほとんど写っていません。若干透明度が落ちていたこともあるのですが、なにより光害が酷すぎる場所で撮影しているのが主原因と思われます。

先日よりこの彗星を狙うたびにフラットがうまく行かないトラブルに見舞われています。昨日一日かけてカメラの点検整備をし、異常が無いところまで確認しました。色々原因を探ったところ、やはり周囲の光害が強く影響してるとの結論に達しました。身体に爆弾を抱えていますので暗い空を求めて遠星する選択肢はありません。複数の強い街灯に直接照らされる環境でどう工夫したらこの彗星を写せるのか、ずっと悩んでいます。

コメント

トラックバック