超新星候補をもう一度写す2020/01/02

20200101パンスターズ彗星(C/2017T2)
昨日明け方に撮影した板垣公一さん発見のAT2019yvqは、予定していた撮影枚数の三分の二ほど撮ったところで雲に覆われてしまい、心残りがありました。昨夜から今朝にかけてこの時期にしてはシーイングがとても安定していたため、今朝方もう一度AT2019yvqを撮影することにしました。

超新星候補がある程度の高度になるまで時間があるため、夜半前から彗星をふたつ狙ってみました。ひとつは前夜にも撮影したパンスターズ彗星(C/2017T2・左画像)。前夜よりコマ数を多くして、少し滑らかに仕上げてみました。相変わらず緑のコマが美しいですね。

20200102シューメーカー第3彗星(155P)
続いて撮影したのはしし座にいるシューメーカー第3彗星(155P)。前回12月24日に撮影していますが、そんなに日が経ってないにもかかわらず立派な尾が写ってびっくり。急成長したわけではなく、透明度が良かったからですね。

シューメーカー第3彗星の光度ピークは過ぎており、今後はゆっくり減光するでしょう。良い時期に撮影できてありがたい。

20200102_AT2019yvq in NGC4441
さて、最後にNGC4441の超新星候補AT2019yvqです。銀河の腕も炙り出したかったので、薄明開始時までの1.5時間以上露出してみました。おかげで周囲の小銀河もあわせてとてもよく写ってくれました。

なかなか光度が変化しないまま4日が過ぎてしまいましたが、なぜ変化しないのか不思議な気がします。遠い銀河で何が起こっているのでしょうか?

コメント

トラックバック