また明るくなりそうな超新星SN2018pv2018/02/10

20180210_SN2018gv_in_NGC2525
土曜から日曜にかけてお天気が崩れる予報で、昨夜からガクッと透明度が落ちました。庭に出しておいた機材を片付けなきゃと思いつつ、気分が優れずズルズル…。そんな折、星仲間である(の)さんの超新星情報にやる気センサーが反応しました。おおぐま座に属する銀河NGC3941に現れた超新星を、広島県の坪井正紀さんが発見したという情報です。

調べてみると夜半過ぎに天頂を通過する好条件。天気を確認すると霞が濃く、どうにか3等星が見える程度でしたが雲はありません。どうせ機材を片付けるなら、ササッと組み上げて撮影してみよう…。気軽な気持ちで始めたのが運の尽き。

見ると先日発見された超新星SN2018gvがあるNGC2525もまだ撮れそうな位置。先に沈んでしまうNGC2525のほうから撮ることに。ところが南西の低空のモヤはオートガイド装置に厳しかったらしく、光害の中でガイド星を度々見失います。装置の方向やパラメーターを微調整していたら、今度は主望遠鏡の向きが微妙にずれてる…。小さな銀河なので拡大率を上げていたことが災いしました。いつの間にか薄雲がわき出したので、のんびり再調整してる暇もありません。そのまま撮影続行。20コマほど撮影した後半は建物の影になってしまいましたが、なんとか計18分の露光を得られました(左画像)。

20180210_SN2018pv_in_NGC3941
お次はNGC3941。こちらは天頂近くなので光害は最小限ですが、なにせお天気はどんどん崩れます。ひと通り準備が終わった頃すでに薄雲が忍び寄り、こちらもまたガイドエラー頻発。ようやくなだめすかし35分ほど撮影しましたが、やはりどこかの段階で主望遠鏡の向きが変わってしまい、銀河が端に寄ってしまいました。星像も少し流れていますね(右画像)。

(の)さんによるとNGC3941の超新星SN2018pvは銀河の核に極めて近く、実際に撮影したらかなり難しかったです。もっと正確にガイドしないといけませんね。今後明るくなりそうなので、再度挑戦したいと思います。それにしても日本の超新星ハンターはすごいなあ…。連日の寒波など、ものともしませんね。

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