明け方に三つのパンスターズ彗星を観察2018/02/07

昨夜から今朝にかけては霜もなく、透明度の良い空。下弦の月が登っていましたが、明け方に何か撮影できる彗星はないかと思い調べてみました。2018年1月2日の記事で今年明るくなりそうな彗星を挙げましたが、10等台に乗らなくても、12等から14等の彗星だったら対象は多くなります。そんな中から3つの彗星を撮影しました。奇しくも全部「パンスターズ彗星」です。

撮影順に下に掲載します。いずれも白黒画像、彗星基準コンポジット、上方向が天の北、約0.5°四方にトリミングしてあります。(フラット画像が酷い出来で、特に周辺に大きな斑があったのでトリミングした次第…。)C/2016 N6とC/2015 O1は短い尾が認められました。

C/2016 M1は前出のリンク記事に載せた期待の彗星ですが、今朝は薄明開始時点でも高度が20°ちょっとしかなく、わたしの機材を設置できる場所からは障害物だらけ。どれも30分露出(1分×30コマ)撮影しましたが、C/2016 M1のコンポジットに使えたのは18コマのみ。今後も高度が高くなることはなく、低いまま6月末に最盛期を迎えます。であれば、空気の澄んでいる今が観察最適期と言うことでしょうか。

  • 20180207パンスターズ彗星(C/2016 N6)

    パンスターズ彗星(C/2016 N6)
  • 20180207パンスターズ彗星(C/2015 O1)

    パンスターズ彗星(C/2015 O1)
  • 20180207パンスターズ彗星(C/2016 M1)

    パンスターズ彗星(C/2016 M1)

今日の太陽2018/02/07

20180207太陽
朝からよく晴れています。そして今日も強い風…。撮影時間を少し早め、少しでも気流が落ち着いている状態を期待しました。若干良くなったような、変わらないような…

20180207太陽リム
左は10:40前の太陽。活動領域12699の黒点が良く見えます。こんなにしっかり見えたのは何ヶ月ぶりでしょうか。大きく2群に分かれ、その間にも細かい黒点があるようです。しばらく楽しめるでしょうか。