今朝も天宮1号は飛んで行く…2018/02/09

20180209天宮1号
昨夕から今朝にかけて一応晴れたのですが、春霞がかかったようなハッキリしない夜空でした。幾つかの天体を観察や撮影しましたがぱっとせず…。それでも、昨日の記事に書いたように明け方の天宮1号パスは見逃せません。予定通り見晴らしよい場所へ出かけました。

見晴らしが良くても空の霞がなくなるわけではありませんし、光害は自宅より酷い状態。でも自宅で見るより低空まで星々を探せるので、気分的に良いわけです。天宮1号は北斗七星付近から見え始め、はくちょう座のデネブ付近へ向かうようです。予報通りの時刻に何とか肉眼で確認できましたが、最大光度0.2等の予報に対して、実際は左画像のこぐま座γ星(γUMi、3.0等)と同程度でした。

20180209天宮1号の高度
これは霞のせいではなく、実際に暗いんです。昨日より予報光度と現実との差が広がったので、衛星の姿勢が予期せぬ方向に向いているのかなぁ…と勝手な想像をしました。光害を受けた霞の明るさに対して衛星があまりに暗くて画像処理は困難を極め、適切なプロセスを考え出すのに苦労しました。なお天宮1号の今日現在の飛行高度は右の通り(Heavens Aboveサイトより引用)。これは平均高度なので、実際はもっと低く飛ぶ時間帯があります。

軌道はどんどん変化するので正確なことは言えませんが、無理矢理3月末までの予報を見ると、当地・茨城では0等台の予報が何件かあります。ただいずれも薄暮の明るい時間なので観察は無理でしょう。今日の観察が見納めなのか、予報に反して明るく見えるチャンスがあるか、はたまた眩しく燃える落下を目撃するか(勘弁して…)。

南東の空では下弦を過ぎた月が火星に接近していました。月と惑星たちは今朝もにぎやか。月は12日に土星と接近します。一週間後の16日に新月を迎え、このとき南米南部や南極で観察可能な部分日食を起こします。(※下右画像は明け方試写したM81。約140分露出、最微光星18.5等、右側スケアリング不良。)

  • 20180209月と星々

    月と惑星たち
  • 20180209月と火星

    月と火星
  • 20180209_M81

    M81(試写)


参考:
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)

今日の太陽2018/02/09

20180209太陽
朝からよく晴れていますが、やや眠そうら空模様。週末から週頭は天気が不安定な予報です。

20180209太陽リム
左は10:40前の太陽。活動領域12699が良い表情を見せています。12698は中央を過ぎて、12697は右リムぎりぎりですがねこのふたつは相変わらず見えません。さて、明日は太陽見えるかな?