2017年で最も日の入りが遅いシーズンです ― 2017/06/24
【ご注意】この記事は2017年のものです。お調べになりたい年号に合った記事をご覧ください。
梅雨の時期もそろそろ折り返し点が近づいているでしょうか。近年この時期は空梅雨だの大雨だのと“荒れた梅雨模様”が取り沙汰されます。しかしながら十分根拠のあるデータを比較しないまま「最近の印象」のみで世論が構築されるのは好ましくありません。人間の感覚は結構鋭敏とは思いますが、時に「気のせい」だけのこともありますからね。それに現代人はだいぶ「自然の感覚」を失っているでしょうから。
それはさておき、今年も日没時刻がもっとも遅くなる時期を迎えました。今月7日の記事では日の出が最も早い時期と紹介したばかりですが、今回は日没のほうです。この時期に昼間の時間が長くなることは、「日の出が早い」ことと「日の入りが遅い」ことの2つの原因が相まっているのです。よほど感覚が鋭い人でもない限り、それぞれの時期が異なっているとは気付けないでしょう。
右表は当ブログのユーティリティ:太陽と月の時刻表/夜空の時刻表にある「日出没の最大最小」計算機能を使い、2017年の日没最遅日を全国県庁所在地などで比較したもの。昨年の表と比べると若干の時刻差や順位の違いがありますが、日付単位をひとくくりで見れば入れ替えはありません。北国から始まってだんだん南下し、日本最南端の沖ノ鳥島でもっとも遅い「最遅日」を迎えます。
今回も2017年1月6日の記事や前出6月7日の記事のように日没最遅マップを記事末に掲載しました。これはつまり右表を正確・精密に地図化したものです。紫線が日没最遅日の境界、ライトグレイの格子線は2°ごとの経緯線。今までの地図同様に境界線は緯度線に平行ではなく、わずかに右上がりです。日本一日没が遅い島で知られる与那国島は、決して日本一日没最遅日が遅いわけではないことが分かりますね。
冬の地図(日出最遅)に比べ、夏の地図2枚(日出最早・日没最遅)は境界線の間隔がゆったりしています。地図は残り一枚…12月頃にやってくる「日没最早マップ」をもって4枚が出そろいますが、どんな結果になるでしょうか?それは12月のお楽しみに。
★ブログ内で「日の出・日の入り」や「暦」をテーマに取り上げた関連記事・アーカイブは別ページにリストアップしています。日出没時刻やその最早最遅日は年や場所で変化しますから、記事日付をよく確認の上ご覧ください。
【日の入りが最も遅い日と日没時刻・2017年調べ】
場所 | 最遅日・日没時刻 |
---|---|
日本最北端(北海道・択捉島) | 6月26日(月)18:58 |
北海道(稚内市) | 6月26日(月)19:27 |
北海道(根室市) | 6月27日(火)19:03 |
青森県(青森市) | 6月27日(火)19:13 |
北海道(函館市) | 6月27日(火)19:17 |
北海道(札幌市) | 6月27日(火)19:19 |
宮城県(仙台市) | 6月28日(水)19:06 |
福島県(福島市) | 6月28日(水)19:06 |
山形県(山形市) | 6月28日(水)19:09 |
岩手県(盛岡市) | 6月28日(水)19:10 |
新潟県(新潟市) | 6月28日(水)19:11 |
秋田県(秋田市) | 6月28日(水)19:12 |
長野県(長野市) | 6月28日(水)19:14 |
千葉県(千葉市) | 6月29日(木)19:00 |
茨城県(水戸市) | 6月29日(木)19:01 |
東京都(日本経緯度原点) | 6月29日(木)19:01 |
神奈川県(横浜市) | 6月29日(木)19:01 |
茨城県(つくば市) | 6月29日(木)19:02 |
東京都(新宿区) | 6月29日(木)19:03 |
埼玉県(さいたま市) | 6月29日(木)19:03 |
栃木県(宇都宮市) | 6月29日(木)19:05 |
静岡県(静岡市) | 6月29日(木)19:05 |
群馬県(前橋市) | 6月29日(木)19:08 |
山梨県(甲府市) | 6月29日(木)19:09 |
愛知県(名古屋市) | 6月29日(木)19:12 |
三重県(津市) | 6月29日(木)19:12 |
岐阜県(岐阜市) | 6月29日(木)19:13 |
富山県(富山市) | 6月29日(木)19:15 |
奈良県(奈良市) | 6月29日(木)19:16 |
京都府(京都市) | 6月29日(木)19:16 |
大阪府(大阪市) | 6月29日(木)19:16 |
和歌山県(和歌山市) | 6月29日(木)19:16 |
富士山山頂 | 6月29日(木)19:17 |
石川県(金沢市) | 6月29日(木)19:17 |
福井県(福井市) | 6月29日(木)19:17 |
滋賀県(大津市) | 6月29日(木)19:17 |
兵庫県(神戸市) | 6月29日(木)19:18 |
徳島県(徳島市) | 6月29日(木)19:18 |
高知県(高知市) | 6月29日(木)19:20 |
香川県(高松市) | 6月29日(木)19:20 |
岡山県(岡山市) | 6月29日(木)19:22 |
鳥取県(鳥取市) | 6月29日(木)19:23 |
愛媛県(松山市) | 6月29日(木)19:25 |
広島県(広島市) | 6月29日(木)19:27 |
島根県(松江市) | 6月29日(木)19:28 |
山口県(山口市) | 6月29日(木)19:31 |
福岡県(福岡市) | 6月29日(木)19:33 |
東京都(八丈町) | 6月30日(金)18:56 |
宮崎県(宮崎市) | 6月30日(金)19:25 |
大分県(大分市) | 6月30日(金)19:27 |
鹿児島県(鹿児島市) | 6月30日(金)19:27 |
熊本県(熊本市) | 6月30日(金)19:30 |
佐賀県(佐賀市) | 6月30日(金)19:33 |
長崎県(長崎市) | 6月30日(金)19:33 |
鹿児島県(奄美市) | 7月 1日(土)19:24 |
東京都(小笠原村) | 7月 2日(日)18:30 |
沖縄県(那覇市) | 7月 2日(日)19:26 |
日本最東端(東京都・南鳥島) | 7月 3日(月)17:36 |
沖縄県(石垣市) | 7月 3日(月)19:37 |
日本最西端(沖縄県・与那国島) | 7月 3日(月)19:41 |
日本最南端(東京都・沖ノ鳥島) | 7月 5日(水)18:40 |
それはさておき、今年も日没時刻がもっとも遅くなる時期を迎えました。今月7日の記事では日の出が最も早い時期と紹介したばかりですが、今回は日没のほうです。この時期に昼間の時間が長くなることは、「日の出が早い」ことと「日の入りが遅い」ことの2つの原因が相まっているのです。よほど感覚が鋭い人でもない限り、それぞれの時期が異なっているとは気付けないでしょう。
右表は当ブログのユーティリティ:太陽と月の時刻表/夜空の時刻表にある「日出没の最大最小」計算機能を使い、2017年の日没最遅日を全国県庁所在地などで比較したもの。昨年の表と比べると若干の時刻差や順位の違いがありますが、日付単位をひとくくりで見れば入れ替えはありません。北国から始まってだんだん南下し、日本最南端の沖ノ鳥島でもっとも遅い「最遅日」を迎えます。
今回も2017年1月6日の記事や前出6月7日の記事のように日没最遅マップを記事末に掲載しました。これはつまり右表を正確・精密に地図化したものです。紫線が日没最遅日の境界、ライトグレイの格子線は2°ごとの経緯線。今までの地図同様に境界線は緯度線に平行ではなく、わずかに右上がりです。日本一日没が遅い島で知られる与那国島は、決して日本一日没最遅日が遅いわけではないことが分かりますね。
冬の地図(日出最遅)に比べ、夏の地図2枚(日出最早・日没最遅)は境界線の間隔がゆったりしています。地図は残り一枚…12月頃にやってくる「日没最早マップ」をもって4枚が出そろいますが、どんな結果になるでしょうか?それは12月のお楽しみに。
今日の太陽 ― 2017/06/24
昨夜から今朝はほぼ曇っていましたが、今朝からよく晴れています。気温は昨日と同程度まで上昇し、15時時点の茨城県内での最高気温は古河の30.0度(13:30)でした。
左は14時過ぎの太陽。薄い雲が空を覆っており、光量が落ちていました。左側に見える活動領域12664はやや明るいですね。右端近くには12662が到達しつつあると思われますが、良く見えません。12662の南側に延びる太いダークフィラメントの一端が光球外に見え始まっていました。その他、昨日同様に右上と左上にプロミネンスが見えています。
明日からまた天気が下り坂のようで、気温も上下するでしょうか。湿度が高いので気温が低くても熱中症になりやすいですね。5月1日以降昨日まで、全国での真夏日地点数について多い順に6位まで並べると次の通り。(集計地点総数は929ヶ所。)
また、消防庁発表による速報値ですが、5月1日から6月18日までに熱中症で搬送された方は4992人に上ります。もうすっかり夏本番。暑さや湿気対策を十分してくださいね。
参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症
左は14時過ぎの太陽。薄い雲が空を覆っており、光量が落ちていました。左側に見える活動領域12664はやや明るいですね。右端近くには12662が到達しつつあると思われますが、良く見えません。12662の南側に延びる太いダークフィラメントの一端が光球外に見え始まっていました。その他、昨日同様に右上と左上にプロミネンスが見えています。
明日からまた天気が下り坂のようで、気温も上下するでしょうか。湿度が高いので気温が低くても熱中症になりやすいですね。5月1日以降昨日まで、全国での真夏日地点数について多い順に6位まで並べると次の通り。(集計地点総数は929ヶ所。)
2017年5月30日・277ヶ所
2017年6月19日・242ヶ所
2017年5月21日・187ヶ所
2017年5月20日・165ヶ所
2017年6月23日・156ヶ所
2017年6月20日・149ヶ所
2017年6月19日・242ヶ所
2017年5月21日・187ヶ所
2017年5月20日・165ヶ所
2017年6月23日・156ヶ所
2017年6月20日・149ヶ所
また、消防庁発表による速報値ですが、5月1日から6月18日までに熱中症で搬送された方は4992人に上ります。もうすっかり夏本番。暑さや湿気対策を十分してくださいね。
参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症