今日の太陽2016/05/16

20160516太陽
昨夜は薄雲があって透明度が悪かったものの、概ね晴れました。今日は太陽と共に雲が湧き、午前はあまりすっきりしていません。

左は9:50頃の太陽。雲越しに撮影しています。活動領域12542と12543は共に右リムへ到達しました。その下の12545もあと一日と言ったところです。

20160516太陽リム
中央を過ぎた12544は今日も元気そう。約20分前にC3.4クラスのフレアがあったようです。左リム近くの大きな黒点を伴う領域は12546の番号が付きました。ここも活発そうですね。プロミネンスは小さいものがたくさん見えます。

熊本地震・数値は正しく理解し利用しよう2016/05/16

※熊本地震関連の新しいデータやグラフはインデックスページで探してください。

※この記事のデータ更新は2016/6/15で終了しています。

1ヶ月にわたり2016年熊本地震のデータを集めてきました。気象庁の発表ペースも落ちたので「第二ステージに移行」と言ったところでしょうか。一日あたりの地震数は20回を切るようになって少し安心ですが、余震は数年以上続くので忘れたころ大きな揺れが来たりします。お近くの方は落ち着いているうちにできることをしておきましょう。

熊本地震・地震回数

地震回数・日々集計グラフ(4月14日から6月15日まで)
ご存じの通り4月14日の発生以降しばらくは余震回数が多すぎて、26日まで最大震度2以下の地震が広報されませんでした。(気象庁Webの速報値は過去1週間分しか遡れませんので確かめようがありません。)過去履歴が見られるYahoo地震情報tenki.jp地震情報でも震度2以下が反映されているのは4月26日夕方以降で、それより前は震度3以上のみ。また最大震度3の回数も、18日までは気象庁カウントとYahooやtenki.jpのカウントが1、2回程度異なる場合がありました。

地震は1回ごとにインターバルを置いてくれるとは限りません。熊本地震の場合、複数の地震が同じ時間帯に集中し、ひとつの震源と各地の震度計測が1対1に対応しないことがあったようです。このとき、何を持って1回とするのかが曖昧になりますね。次々に打ち寄せる海の波を数えるようなものです。連続した地震では小さい震度のカウント誤差を気にしても意味ないでしょう。それに関連記事にも書きましたが、地震回数を眺めるだけでは何の役にも立ちません。

そんなことより、もっと気になることがあります。「自然災害リスクの確率を誤解してないだろうか」ということです。リスクの確率って、「余震の発生確率」とか「降水確率」「土砂災害の確率」など、見渡せばそこら中にあるでしょう。この数値を頼り切って、リスク回避を見誤っているケースが多々見受けられました。例えば、次のように考えていませんか?

  • 地震の発生確率が低い街では、低い耐震構造の家屋でも問題ない。
  • 10年以内の大地震発生確率がとても低いので、10年間は安心だ。

地震発生確率がいくら小さくても「今は揺れない」ことまでは保証してくれません。極端に言えば「巨大地震に今日襲われたが、明日以降は1000年くらい揺れない」ことだってあります。また自分の家が100%耐震でも、ライフラインや交通の行政管理がボロボロで孤立することだってあります。数値を正しく理解し正しく恐れ、社会に働きかけることが重要ですね。

左上グラフと下の表は、約1ヶ月間行った回数集計を引き継ぎ、一日単位でまとめた「最大震度ごとの地震回数集計」です。今後気象庁は回数を発表しなくなるかも知れませんが、推移をもう1ヶ月くらい見守りたい気持ちもあって、可能な範囲で続けています。世の中にたくさんの数値があふれかえって、それが本当に正しいのか、あるいは数値が正しくても自分の解釈が間違ってないか、分からなくなることがあるでしょう。この記事も含めて、世に出回ってる表やグラフを鵜呑みにせず、可能なら1日分でもいいからご自分で集計してみてください。様々なことが理解できるはずです。

【地震回数・最大震度ごとの1日集計】※対象:4月14日から6月15日まで/週単位で表示
←表示したい日付ゾーンを選択してください

  • 最終更新:2016/6/16・01:20(今後の更新はありません。)
  • 4月14日のみ21時から24時までの集計です。また、16日2時までは熊本県熊本地方で発生した地震の回数、それ以降は領域を広げてカウントしているとのことです(気象庁資料)。
  • 累計欄の値は4月14日21時からの通算です。
  • 気象庁による暫定速報値です。詳しい調査で今後変わることがありますが、当ブログでは掲載時点の値を記録しているだけなので修正フォローはしません。必要な方は各自で気象庁最新データを入手してください。
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  • 個人的に作ったものですから参考閲覧に留めてください。またご自身で集計したい方はこのページの値ではなく、必ず気象庁から発表される数値をお使いください。

参考:
2016年熊本地震に関係する記事(ブログ内)