今日の太陽と水星太陽面通過の話 ― 2016/05/12
昨夜の天気回復は予報より遅く、今日明け方の薄明が始まるまでは6割ほど雲量がありました。午前中も9時過ぎまでなぜか当地上空だけ雲がありましたが、その後晴れてきました。
左は9:40頃の太陽。前回の太陽撮影は8日でしたから4日ぶりの晴れ間です。活動領域の場所がすっかり変わったので混乱しましたが、中央右の縦に並ぶ明るい領域が12542(上)と12543、12543の左斜め下が12545、また左上から中央に寄りつつあるのは12544です。いずれも黒点を伴い、活発そうですね。プロミネンスは目立ちませんが、左やや上に淡いですが高く吹き出ているのが見えます。
日本からは見えませんでしたが、三日前の5月9日に水星の太陽面通過が日本の裏側の国々で見られました。水星は太陽と比較して大変小さく、太陽面を通過するときも小さな黒点並みで目立ちません。でもなかなか見られない、貴重な現象なのです。
前回日本で見えたのは2006年11月9日早朝でした(右画像)。昇ったばかりの太陽面に、既に水星が見えていました。右画像の右リム近く、真っ黒な丸い点がそうです。次回の水星太陽面通過は2019年11月11日ですが、これも日本から見えず…。その次の2032年11月13日は見えますが、日没間際に水星がやっと差しかかるようなタイミングです。下に1970年から2050年までに起こる全ての水星太陽面通過を載せておきました(元データはNASAエクリプスサイト、日本時間に変換)。不思議なことに、少なくともここ数百年前後は5月と11月にしか起こらないことが分かっています。
※時刻が夜になっているものは当然日本から見えません。
※現象最大時刻とは、水星が太陽中心に最も近くなる時刻のことです。
左は9:40頃の太陽。前回の太陽撮影は8日でしたから4日ぶりの晴れ間です。活動領域の場所がすっかり変わったので混乱しましたが、中央右の縦に並ぶ明るい領域が12542(上)と12543、12543の左斜め下が12545、また左上から中央に寄りつつあるのは12544です。いずれも黒点を伴い、活発そうですね。プロミネンスは目立ちませんが、左やや上に淡いですが高く吹き出ているのが見えます。
日本からは見えませんでしたが、三日前の5月9日に水星の太陽面通過が日本の裏側の国々で見られました。水星は太陽と比較して大変小さく、太陽面を通過するときも小さな黒点並みで目立ちません。でもなかなか見られない、貴重な現象なのです。
前回日本で見えたのは2006年11月9日早朝でした(右画像)。昇ったばかりの太陽面に、既に水星が見えていました。右画像の右リム近く、真っ黒な丸い点がそうです。次回の水星太陽面通過は2019年11月11日ですが、これも日本から見えず…。その次の2032年11月13日は見えますが、日没間際に水星がやっと差しかかるようなタイミングです。下に1970年から2050年までに起こる全ての水星太陽面通過を載せておきました(元データはNASAエクリプスサイト、日本時間に変換)。不思議なことに、少なくともここ数百年前後は5月と11月にしか起こらないことが分かっています。
【水星の太陽面通過・1970-2050年調べ】
現象日付 | 開始時刻(JST) | 現象最大時刻(JST) | 終了時刻(JST) |
---|---|---|---|
1970年5月9日 | 13:19 | 17:16 | 21:13 |
1973年11月10日 | 16:47 | 19:32 | 22:17 |
1986年11月13日 | 10:43 | 13:07 | 15:31 |
1993年11月6日 | 12:06 | 12:57 | 13:47 |
1999年11月16日 | 6:15 | 6:41 | 7:07 |
2003年5月7日 | 14:13 | 16:52 | 19:32 |
2006年11月9日 | 4:12 | 6:41 | 9:10 |
2016年5月9日 | 20:12 | 23:57 | 27:42 |
2019年11月11日 | 21:35 | 24:20 | 27:04 |
2032年11月13日 | 15:41 | 17:54 | 20:07 |
2039年11月7日 | 16:17 | 17:46 | 19:15 |
2049年5月7日 | 20:03 | 23:24 | 26:44 |
※時刻が夜になっているものは当然日本から見えません。
※現象最大時刻とは、水星が太陽中心に最も近くなる時刻のことです。