今日の太陽2016/05/14

20160514太陽
昨夕から薄曇りが続き、夜半からは雲が多くなりました。今朝も雲が多めでしたが、日が昇ると少しずつ晴れ間が出てきました。

20160514太陽リム
左は9:45頃の太陽。ひっきりなしに雲が横切る状況での撮影に加えて風もあったため、かなり解像度が落ちてしまいました。光球面の様子は昨日とあまり変わりませんが、南半球右寄りの活動領域12545のなかに明るく光る点が見えました。ごく小さなフレアと思いますが、2分も持たなかったようです。プロミネンスは右上、左上それぞれに見えていますね。

月面Xを昼間に観察2016/05/14

20160514月面X
今日は月面Xデーです。とは言っても、計算上は既に月の出時にはX地形にすっかり日が当たっている条件。そこで午後に昇ってきた月を、久しぶりに昼間のうちから観察することにしました。(前回昼間にしっかり観察したのは確か2015年4月26日です。)

左は15:50頃に隣家の屋根から見えてきたところを撮影したもの。薄雲がかかっていたのと、風が強くて苦労しましたが、なんとか白いお月さまが撮れました。月はすでに上弦を越えていますので、欠け際が少しふっくらして見えました。その欠け際、下から4分の1くらいのところにX地形が良く見えていますから探してみてください。昼間でも結構デコボコの感じが分かるので、たまに眺めると面白いです。


ところで、一週間ほど経った22日には満月になります。この満月はブルームーンです。今月中に満月が2回あるわけではありませんが、ブルームーン本来の決め方とされる「二分二至(春分、夏至、秋分、冬至)で分けられる四季それぞれで、4回満月が起こった場合の3回目」という定義に従うと、下表のように5月の満月がブルームーンになるのです。満月になるのは22日朝6時過ぎですから、前の晩から眺めるか22日夜が良いのか迷うところですが…、まぁ晴れたら初夏のお月見を楽しむとしましょう。

2016年の春季3月20日13:30(春分)から6月21日07:36(夏至)まで
2016年の春季中に起こる満月3月23日21:01、4月22日14:23、5月22日06:15、6月20日20:03


20160514月と飛行機雲
(おまけ)日没後少し経ったころ、上空の月の側を飛行機がニアミスしていきました。手持ちコンデジ強拡大+暗くなってきたため、少しぶれてます。

参考:
アーカイブ:月面Xの一覧
アーカイブ:満月とブルームーンの一覧
月面Xに関係する記事(ブログ内)


今日も夕空に幻日、太陽柱も2016/05/14

20160514夕空
16時前に月面Xを観察した頃から薄雲が空全体を覆い始めていましたが、17時を過ぎると空全体に行き渡ってしまいました。でもこんな時こそ気象光学現象探しです。

昨日の夕方とそっくりだったので待っていると、案の定西に低くなった太陽の周りに淡い内暈と、左右の幻日が見えてきました。昨日と同じように右の幻日のほうがはっきりしています。でも昨日よりずっと小さく、特に縦方向は伸びていませんでした。太陽上部も幾らか明るくなっていたので、上部タンジェントアークの成分もあったかも知れません。

  • 20160514幻日(左)
  • 20160514幻日(右)


20160514太陽柱
(18:45追記) その後日没近くにもう一度西空を楽しんでいたら、街の向こうに沈む太陽上方に向かって光の筋が伸びていることに気付きました。それは数分くらいの間にどんどんはっきりして、最終的に右のような立派な太陽柱となりました。こんな長いのを見たのは久しぶりです。

上側は画角をはみ出ているようですね。この画像の縦画角を計算したら約22°ありましたので、少なくとも20°以上伸びていたことになります。太陽柱は18:35頃(ちょうど当地の日没時間)まで確認できました。

今夜の月2016/05/14

20160514_09897月
夕方広がっていた雲は暗くなると見えなくなりました。薄く広がっていたので「あるけど見えない」状態だったのかも知れません。月や木星の周りを見るとぼんやりにじんで見えました。

左は20:50頃の月。撮影時の太陽黄経差は98.97°、高度は約47.5°、月齢7.68です。大気は容赦なく揺れ動き、やや強い風があったので望遠鏡も揺れていました。

明るい内に見た月に比べ、中央付近のクレーターがずいぶん見えています。わずか5時間ほどの差なのにこれほど変わるのですね。月はやはり面白い!

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差72度以上、108度未満)