進化した人工衛星予報サイト2014/11/29

heavens-above
国際宇宙ステーション(ISS)やイリジウム衛星を空で探すとき欠かせないのが予報サイトです。古くから利用していてた「Heavens-Above」という海外サイトを見ていたら「ISS Interactive 3D Visualization」という見慣れない項目が。なんと、いつの間にかWebGLを取り入れた飛行シミュレーションが表示できるようになっていました。実際は滑らかなムービーなのですが、キャプチャして紹介しますね。

左は11月29日朝のフライトより。ちょうど沖縄上空で太陽が見えました。なんというリアルな太陽…画面左に九州も見えます。残念ながら雲の様子は分かりませんね。

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太陽電池パドルの反射、リアルすぎます。画面をドラッグするとISSをグリグリと回せます。好きな方向からISSが見られます。地球の夜側に入るとISS全体が赤く表示されて、ナイトモードと分かりますよ。(もちろん実際は赤く光りません。)星も表示されてますが、実際の配列かどうか確認できていません。

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太陽電池に近寄ると、ちゃんと太陽方向に合わせてどんどん動いてるのが分かります。リアルタイムですよ。すごい!ここでのWebGLは動画表示能力を遺憾なく発揮してるので、とても臨場感あふれるシーンを楽しむことができます。願わくば「任意の時刻に地上からどう見えるか」をワンクリックで再現して欲しい。それができれば天体面通過時の形がどうだったか分かりますよね。

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おまけ。JEM(日本実験棟:名称は「きぼう」)を拡大すると懐かしいNASDAの文字。筑波宇宙センターで実物見たのは何十年前だったでしょうか…歴史を感じます(下の補記参照)。ノードをはさんで反対側はesaの欧州実験モジュール「コロンバス」。

このサイト機能、何かに使えそうですが、今のところ実時間の表示だけのようなので、鑑賞以外は思いつきません。何ができるかなぁ…。WebGL表示はモダンブラウザ最新版しかできませんし、処理の遅い機器だと止まったりクラッシュすることもあるのでご注意くださいね。しばらくは近場でISS天体通過が見えないようなので、これ見て楽しむとします。いつまでも見飽きない楽しいひとときでした。

補記:気になったので調べたら2001年10月20日でした。(何十年も前じゃなかった…笑)筑波宇宙センター一般公開で見せてもらったJEMの実物です。まだデブリや宇宙線防護の外装はされていません。真ん中は暴露実験に使われる部分。奥に人がいますので大きさが分かるでしょうか。左写真の右下にも人がいます。この後2003年にアメリカへ送られ、2007-2009年にかけてISS軌道上での組み立てが行われました。
20011020JEM
20011020JEM
20011020JEM

参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過

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