慌ただしいお月見2023/07/28

20230727_10816月
昨夕は西から湧いたやや厚い雲+空全体を覆うモヤのような天気。南の低空で輝き始めた月も赤みを帯びています。ただ前夜ほど雲は覆っていませんでしたので薄明時間に観察してみました。

左画像は27日19:40前の撮影で、太陽黄経差は約108.16°、撮影高度は約31.20°、月齢は9.67。だいぶふっくらしてきました。コペルニクスが朝を迎えており、近くに月面N&I地形も確認できます。測心緯度秤動が3.38°と、相変わらず北極も南極も見づらい位置。ずっとどっちつかずの状態が続いています。

いっぽう経度秤動はマイナス7.72°と、これでもかと右に寄っていました。上弦過ぎだからパッと見て気付きづらいかも知れませんが、アルキメデスやプトレマイオス、デランドル、マギヌスといった中央緯度がマイナスのクレーターたちが全て中央子午線より右側(東側)に見えています。昨宵はなんと中央子午線上に直線壁の真ん中が乗っていました。この地形の経度をご存知なら驚かれるでしょう。日本で例えると東京と広島の経度差よりずれている状況ですから。

ゆっくり見ていたかったけれど、このあとすぐ建物に隠れてしまい、雲も広がってしまいました。

2023年の台風6号が発生2023/07/28


20230728-0300JST気象衛星
気象庁によると一昨日から発生していた「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が本日3時、台風6号「カーヌン/KHANUN」になったとのこと。直前の台風5号発生から6日と18時間後の発生で、5号はまだ活動中なので現在ダブル台風状態です。

左は6号発生時である28日3:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外の白黒画像です。赤点線円が台風中心の直径1000km円。左が5号、右が6号。

6号はこのあと南西諸島に向かう見込みです。今日時点での予報円のどこを通っても3、4日後には南西諸島に多大な影響があるようですね。現地の方、旅行に行かれる方は十分にご注意ください。唯一の恵み(?)は多少なりとも畑が潤うことでしょうか。それとも焼け石に水でしょうか。

今日の太陽と昼間の金星2023/07/28

20230728太陽
昨夜から今朝は雲の多い夜でした。今日明け方に雲間から木星が見えたので撮影しようともがきましたが、雲の隙間が少なすぎて撮影は断念。朝からは快晴に転じ、とても暑くなりました。気象庁アメダス速報値の本日0時から18時までの集計による夏日地点数は911、真夏日地点数は835、猛暑日地点数は233、酷暑日地点数は0。真夏日地点数は2021年8月5日の833地点を抜いて不名誉な(?)トップとなりました(※2011年以降の統計による)。

20230728太陽リム
左は13:30前の太陽。左上リム近くに見えてきた領域は13387、更に左下リム近くの二群は13388、13389と採番されました。黒点がまた賑やかになってきましたね。左上の大きなダークフィラメントは健在、右下と右上リムは光球外に出てプロミネンスとして見えています。

20230728金星
その後、青空の金星も観察。右画像は13:45ごろの撮影で、太陽離角は約23.63°、輝面比は1割を下回って約8.54%、視直径は約51.07″。薄い雲と厚い雲が混在する空で、風も強め。この撮影時間以外は雲に隠れていました。

細くなってきた+太陽に近くなったためファインダーで探しにくくなっています。(※私は自動導入などは使いません。)近年は自分の目も弱ってきましたから、ダメージを蓄積しないために今後どうしようか検討中。

2023年・真夏日と熱中症(途中経過)
本日消防庁から熱中症搬送者数の6月ぶん確定値が発表になったので、今日現在までに分かっている値を使って毎年作っている「2023年・真夏日と熱中症」グラフを描いてみました(左図)。今週は異常な暑さなので、搬送者数が気になるところです。みなさま、昼夜問わずくれぐれもご注意を。

※本日昼から夕方にかけてブログの編集機能がトラブルになっていたようでアクセスできず、投稿が夜になりました。ご了承ください。

参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症