月明かり無しの二彗星も今朝まで2023/01/04

  • 20230104_パンスターズ彗星(C/2022 A2)

    A.パンスターズ彗星(C/2022 A2)
  • 20230104_ZTF彗星(C/2022 E3)

    B.ZTF彗星(C/2022 E3)


昨夕から夜半までははぐれ雲が度々横切る空模様。長時間の露出はおろか、時間帯によっては月の観察さえも落ち着いてできないほどでした。夜半から今朝までは雲がなくなり、シーイングは悪いものの透明度抜群の空になりました。

明け方近くまで月が残るようになったため、パンスターズ彗星(C/2022 A2)とZTF彗星(C/2022 E3)を撮影しておくことにしました(上画像)。パンスターズ彗星のほうは月が少しある状態、ZTF彗星は月没後です。明日からは月が細くなる1月下旬まで、どちらの彗星も月明かりを避けられなくなります。

パンスターズ彗星はコマや尾がしっかり目立つようになりましたね。ZTF彗星はイオンテイルがはっきりしないものの、ダストテイルは急カーブしながら90°以上広がっているように見えます。高度が出てきましたから撮影しやすくなりました。

20230103_14316月
夜半前に月も撮影しておきました。右画像は3日23:40過ぎの撮影で、太陽黄経差は約143.16°、撮影高度は約52.52°、月齢11.19。ピントは合っているけれど像がいまひとつシャキッとしません。

虹の入り江はすっかり明るく、ケプラー、ガッサンディ、シラーなども見えてきました。このあたりの月相を見ると、一ヶ月ほど前に2回目のスイングバイをしながら月周回を離脱したアルテミス1・オリオン宇宙船が撮影した月面を思い出します。生きているうちに自分の目で月面を見ることができたらさぞ楽しいだろうなぁと無理な夢を描きつつ、地上から月を見上げる幸せを噛みしめてみました。

ときおり時間を作ってしぶんぎ座流星群を探しましたが、今回はひとつも見えませんでした。

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