夕空に戻った月 ― 2022/10/29
明け方の水平月シーズンを終え、ヨーロッパなどで見えた部分日食を起こした月が、ようやく夕空に見え出しました。新月日から二日間、当地では雲が多くて全く見えませんでしたから「ようやく」と言った思いが強いです。ただ、もし快晴だったとしても探せたかどうか疑問でしょう。明け方に水平月だったと言うことは夕方の月がそそり立っているということであり、月がそそり立つのは太陽との高度差が少ないことを意味するからです。
左は28日17:30前の撮影。まだ薄暮がしっかり残る空ですが、露出を加減して空の明るさを抑えてあります。撮影時の太陽黄経差は約37.86°、撮影高度は約10.68°、月齢は2.90、画像左右方向を実際の水平に合わせてあり、弦傾斜は約61.11°でした。もう三日月だと言うのに、暗くなる前に高度10°しかないのです。垂直月とはいかないまでも、ヨットの帆くらい立っている月なのもうなずけますね。
南極側(左下)に、月縁からやや離れたところに光点が見えますね。接食を起こしそうな恒星に見えますが、これも月の一部です。露出オーバー気味に撮影した下A画像だともっとよく分かるでしょう。こちらでは更に遠方にもうひとつ光点が見えます。明るいほうの光点はスコット・クレーターEとMの中間、奥のクレーター壁が光っているようです。また暗いほうは驚いたことに、南極点を少し越したところに位置しているようです。カスプ位置は必ずしも北極点や南極点にある訳では無いので、こうしたことが起こります。ただよほど意識しない限り、実際に極点オーバーの光を視認することは難しいでしょう。
なお月面Xなどの例から分かる通り、月の高い山は水平より1°下あたりから差し込む太陽でも光ることがあります。三日月のような位相では月の裏側から太陽光が当たって、南極圏や北極圏の高山の一部だけ光って見えることは珍しくありません。
愛知に住む星仲間が24日朝に見えた「水平月の出」の画像を見せてくださいました(下B画像)。わずかに左上がりながらも、静かな湖に浮かぶ船のようです。素晴らしい光景で感動しました。当地ではベタ曇りで全く見えませんでしたから、代わりに掲載させていただきました。新月を挟んで数日の間に、見かけの傾斜がこんなにも急変化することに驚かされます。
【追記】
夜中も晴れたので、日課なっている惑星巡り。木星と火星を撮影しました(下画像)。ただ、シーイングが最悪に近く、シャープネスが足りません。木星は大赤斑正面を狙っていましたが、ちょうどその時間は雲に隠れてしまい、撮影開始が遅れてしまいました。
左は28日17:30前の撮影。まだ薄暮がしっかり残る空ですが、露出を加減して空の明るさを抑えてあります。撮影時の太陽黄経差は約37.86°、撮影高度は約10.68°、月齢は2.90、画像左右方向を実際の水平に合わせてあり、弦傾斜は約61.11°でした。もう三日月だと言うのに、暗くなる前に高度10°しかないのです。垂直月とはいかないまでも、ヨットの帆くらい立っている月なのもうなずけますね。
南極側(左下)に、月縁からやや離れたところに光点が見えますね。接食を起こしそうな恒星に見えますが、これも月の一部です。露出オーバー気味に撮影した下A画像だともっとよく分かるでしょう。こちらでは更に遠方にもうひとつ光点が見えます。明るいほうの光点はスコット・クレーターEとMの中間、奥のクレーター壁が光っているようです。また暗いほうは驚いたことに、南極点を少し越したところに位置しているようです。カスプ位置は必ずしも北極点や南極点にある訳では無いので、こうしたことが起こります。ただよほど意識しない限り、実際に極点オーバーの光を視認することは難しいでしょう。
なお月面Xなどの例から分かる通り、月の高い山は水平より1°下あたりから差し込む太陽でも光ることがあります。三日月のような位相では月の裏側から太陽光が当たって、南極圏や北極圏の高山の一部だけ光って見えることは珍しくありません。
愛知に住む星仲間が24日朝に見えた「水平月の出」の画像を見せてくださいました(下B画像)。わずかに左上がりながらも、静かな湖に浮かぶ船のようです。素晴らしい光景で感動しました。当地ではベタ曇りで全く見えませんでしたから、代わりに掲載させていただきました。新月を挟んで数日の間に、見かけの傾斜がこんなにも急変化することに驚かされます。
【追記】
夜中も晴れたので、日課なっている惑星巡り。木星と火星を撮影しました(下画像)。ただ、シーイングが最悪に近く、シャープネスが足りません。木星は大赤斑正面を狙っていましたが、ちょうどその時間は雲に隠れてしまい、撮影開始が遅れてしまいました。







