木星状星雲 ― 2022/01/27
昨夜から今朝にかけて一応晴れたものの、湿度が高くて透明度が悪く、夜半すぎからは薄雲が度々通過しました。機材の調整や試験撮影をするべくNGC3242に望遠鏡を向け、やや高拡大で2.4時間の耐久テスト。
シーイングの悪さ&写りの悪さは横に置いておいて、なんとか乱れずにガイドできました。南側にあるPGC155202とPGC155215も確認できます。軽めの露出ながら、17.5等程度は写ってくれました。追尾テストとしてはまずまずの結果。
それにしても毎度思いますが、この木星状星雲は明るいですねぇ…。今回の設定では露出オーバーでした。もう少しシーイングが安定した夜があったら本格的に狙いたいものです。明け方の月も撮りたかったけれど、残念ながら薄雲がかかって暈が見えるほど。目で眺めて楽しみました。
シーイングの悪さ&写りの悪さは横に置いておいて、なんとか乱れずにガイドできました。南側にあるPGC155202とPGC155215も確認できます。軽めの露出ながら、17.5等程度は写ってくれました。追尾テストとしてはまずまずの結果。
それにしても毎度思いますが、この木星状星雲は明るいですねぇ…。今回の設定では露出オーバーでした。もう少しシーイングが安定した夜があったら本格的に狙いたいものです。明け方の月も撮りたかったけれど、残念ながら薄雲がかかって暈が見えるほど。目で眺めて楽しみました。
今日の太陽 ― 2022/01/27
嫦娥5-T1ブースターが月へ落下するらしい ― 2022/01/27
(2/15追記)このデブリは当初「ファルコン9・第2段ロケットブースター(国際衛星識別符号:2015-007B)」と発表されていましたが、後日に「嫦娥5-T1ブースター(国際衛星識別符号:2014-065B)」だったとProject Plutoにより修正発表されました。これに従い記事タイトルや内容の一部を変更しました。落下予測自体は変更ありません。この種の高高度デブリは追跡する組織がなく、過去の軌道履歴データも少ないため、特定が非常に困難とのことです。
本日付で幾つかのニュースサイトが「2015年2月に深淵宇宙気候観測衛星DSCOVRを打ち上げたファルコン9の残骸が3月4日に月面へ落下する」と報じていてびっくりしました。元ソースを調べるとProject Plutoのサイトにたどり着きました。高精度星図ソフト「Guide」などでおなじみの、あのProject Plutoです。(※2/15追記:このデブリは嫦娥5-T1ブースターと修正されました。)
残骸というのは打ち上げの際に地球へ落下できなかったロケットの第2段部分。これが地球を周回する細長い軌道をとっていて、あろうことか月の公転軌道をまたいでいるのです。今年以降でいうと、1月頭、1月下旬、2月上旬の3回地球へ接近し、その後地球から離れた際に月面へ落下するという流れのようです。もちろん制御下ではありませんから、意図せず人工物を月へぶつけてしまうことになるでしょう。月面基地を作るに先立って、こうした事故への対策を十分検討しなくちゃなりませんね。月面は地球のような大気のクッションに守られてませんから大変ですよ!落下後もどこまで転がってしまうか予想が付きません。
残骸が地球へ接近する際はアマチュアでも観察可能な明るさになるとのこと。最初で最後のチャンスになってしまいますが、日本では2月8日宵から9日明け方にかけて西空に見えそうです。8日18:00で西空高く約14等、9日明け方5:00で西空低く約9等という明るさですから、小型望遠鏡でも追えるかもしれません。 左上星図は当ブログ起点の茨城県つくば市基準でどこに見えるか計算したもの(※今日現在の結果です)をステラナビゲーターに落とし込みました。観察位置によって少しズレますが、全国どこでも概ねこんなふうに空を横切ると考えて、今から計画を練っておくと良いでしょう。8日21:00頃はプレアデス星団至近を移動してますよ。天体そのものは高速で東へ向かっていますが、徐々に日周に負けてしまうようです。
今後予報位置が微妙に変化する可能性もありますから、詳しく観察したい方は前出のProject Plutoサイトで予報計算してください。なお最も接近する9日6時頃の地球間距離は約45000km。月-地球間の1/10程度ですから静止衛星よりは少し遠いですね。果たして本当に月へ落下するでしょうか?予報によれば月の裏側への落下のため、地上からの観測はできないようです。
【追記】
各地の位置ずれを知っていただくために、つくば、札幌、福岡、那覇それぞれから見た通過位置を星図化しておきます。プレアデス星団を通過するあたりと、9日明け方にふたご座やかに座を通過するあたりの二種類を下に掲載しました。ご参考まで。(※ふたつの星図は拡大率が異なりますからご注意!)