カシオペア座の新星が急増光2021/05/09

20210508天和とV1405Cas
三重県の中村祐二さんが3月18日に発見したカシオペア座の新星「V1405 CASSIOPEAIE」が急増光してる、という情報を新潟の観測家Sさんからいただきました。なんと6等台!4月前半はゆっくり減光していたから、このまま…と思っていたのに、何ということでしょう。

早速見たいところですが、今夜(8日夜から9日明け方)は完全に曇っており、晴れそうにありません。残念…と思ったところで、ふと明け方に撮影した天和や長征5号Bのことを思い出しました。準広角レンズでの撮影ですが、カシオペア座をフレーム・インしてあるからひっとして写っているかも、と点検してみました。

長征5号Bの写野はフレーム外でしたが、天和のほうははっきりと写っていました。レンズが曇ってしまいお蔵入りだったので、これは嬉しい棚ぼた。捨てないでよかった…。ほぼ真っ白な元画像から丁寧に星像を発掘し、使えそうな4カットをコンポジットしたのが左上画像。

20210508_V1405Cas_AAVSO
北極星下側からカシオペア座方向に飛んでゆく暗い天和の光跡(肉眼でも微かでした)とともに、V1405 Casが写っています。周囲の星と比較して、おおよそ6.0等と見積もりました。

右図はAAVSOの観測から描いた発見直後から5月8日までの光度グラフ(Vis光度とV光度のみ)。4月中旬から微増に転じ、5月5日ごろから急激に増光していますね。どうなっちゃうのか、この新星…。

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