2017年の中でいちばん太陽に近い日2017/01/04

20170104太陽
昨夜から今朝にかけては雲が多く、特に今日明け方前は完全に曇ってしまいました。夜中に何度か空を見上げましたが、合計1時間ほどの観察ではひとつも群流星は見えませんでした。透明度がなく、肉眼で3等星がやっとの空ですので仕方ありません。今日は日が高くなると晴れましたが、相変わらず春霞に覆われたように霞んでいます。昼近くは風も出てきました。

20170104太陽リム
左は11:18頃の太陽。相変わらず静穏です。右リムに沿っていくつかプロミネンスが見えますが、右下のものの形が不可解ですね。どうなっているのかな?光球面からつながっているようだけれど…。

20170104近日点通過時の太陽
さて本日は地球が太陽にもっとも近い日、つまり地球が「近日点通過」する日。正確には今夜23:18(天文年鑑による)だそうですので、明日もう一度チャンスがあります。今日撮影の太陽はキッカリ12時間前に狙って撮りました。この時期は太陽が最も大きく見えるわけですが、恒例により(?)前回の遠日点近くで撮影した太陽像と重ねてみました(右)。

残念ながら昨年の遠日点通過日(7月5日)は天気が悪かったので前日の画像を使っています。機材や拡大率は全く同じですが、ご覧のように大きさが違いますね。これが半年間における見た目の大きさの変化。さあ、地球はまた新たな一周を始めますよ。


参考:
2016年の中でいちばん太陽から遠い日(2016/07/05)
今日の太陽は一番大きい(2016/01/03)


明日Xデーとなる今夜の月2017/01/04

20170104_07201月
今夕は少し雲が湧き、風も強まりました。でも上弦二日前の月がとても綺麗だったので撮影してみました。左は18:30過ぎの撮影で、太陽黄経差72.01°、撮影高度41°弱、月齢6.11です。大気が細かく揺れ動き、おまけに風で望遠鏡自体も揺れたけれど、揺れが少ない瞬間を撮りつなぎました。

向かって右側にある危難の海や、見辛いけれどラングレヌスやペタヴィウスといった大きなクレーターを見るとかなり右月縁に寄っています。こういうときは月面X地形が右寄りにいるから、Xデーが上弦の日より前にやってきます。(明日夕方が月面Xタイムですよ!)

反対に、例えば2014年12月27日のほぼ同じ形の月を見ると危難の海などが右月縁から少し離れています。こういうときは月面Xデーが上弦の日やその後になります。月の見かけの模様でXデーをおおよそ推測できる方法ですので覚えておくと便利です。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差72度以上、108度未満)
月面Xに関係する記事(ブログ内)