土星の衝まで残り2週間2024/08/26

20240826土星
昨夜から今朝にかけて200km圏内で雷雲や線状降水帯が発生していたものの、当地は何とか免れて星が見えていたので、月と惑星を観察。月面の画像処理はとても時間がかかるので別途記事にするとして、久しぶりに夜半から明け方にとらえた三惑星を掲載します。(追記:月記事はこちらに掲載。

土星は衝までおよそ2週間前になりました。真夜中に南中するのでそれに合わせて望遠鏡を外気に慣らします。薄雲がひっきりなしに流れていたけれど、シーイングは比較的落ち着いていました。環に投影された本体の影がとても小さくなりましたね。また環の下に見えていた「本体に投影された環の影」もほとんど見えなくなりました。いちばん環が寝ていた時期の土星と見比べて欲しい(右下画像/6月20日明け方撮影)。

20240620土星
環が潰れているとカッシーニの間隙がほとんど分かりません。でも6月頃は環の影も本体の影もはっきり分かりました。わずか二ヶ月ですが、これほど違います。これくらい環が寝ていても衝効果は分かるでしょうか?お天気次第だけれど観察したいと思います。

木星と火星はずいぶん離れていました。今朝の時点で離角は約5.5°。木星は薄明が始まったころ大赤斑が出てきたので、それに合わせて撮影。度々雲に邪魔されてシーイングも悪化しました。もう少しシャキッと撮りたいなあ…。木星の衝は12月8日。今の1.27倍ほど大きくなるので、もう少し細かな模様まで見えると良いなあ。

火星は中央北側にオリンポス火山がある経度。南半球はシレーンの海あたりなのに何だか指でこすったようにぼやけていて、あとでダストストームが発生していたと知りました。かなり広がっているようです。小さ過ぎて我が家の小さな望遠鏡では解像しませんが、こんな小さな世界でも色々あるんですねぇ。

  • 20240826木星

    A.26日明け方の木星
  • 20240826火星

    B.26日明け方の火星


今日の太陽2024/08/26

20240826太陽
昨夜も北側で雷が鳴っており、明け方近くまでピカピカしていました。今日朝からは少し雲が流れる晴れの天気。台風の影響は感じません。

20240826太陽リム
左は11:50ごろの太陽。X線フラックスはやや落ち着いてますが、それに反してプラージュがあちこち出てますね。左リムの南北に新たな黒点が見えてきました。左端リムから浮いたように見えるプロミネンスが面白い。南極域からもヒゲのようなプロミネンスが出ていました。