曇る寸前の月面 ― 2023/12/05
昨夜は夜半ごろから曇る予報でしたが、日付が今日5日になっても良い天気。ちょうど月が昇っていたので、望遠鏡を出しておきました。透明度が次第に悪くなっていたため時間のかかる拡大撮影はせず、全球を捉えてみました。
左画像は5日1:30頃の撮影で、太陽黄経差は約264.01°、撮影高度は約32.31°、月齢は21.29。下弦瞬時は14:49ですから、半日あまり前ですね。まだお腹が少し膨らんでいます。
明暗境界に到達したアペニン山脈は途切れ途切れになっていました。ピトン山の影が長く、ヒッパルコスやアルバテグニウスは半分近く暗くなってます。アルバテグニウスやモレトスのセントラルピークの影も時計の長針みたい。カッシニの内部クレーターがクラヴィウス・アイみたいに縁だけ光っています。一つ目の目玉ですね。
これくらいの拡大率でもプトレマイオス内の浅い窪みが五つほど確認できるのには驚きました。グルイテュイゼンの月面都市も分かります。下弦側でも見えるんですね。今度条件の良いときに拡大してみましょう。細かいものではB型やタコ型のスウォールも形が分かります。クラヴィウスの西壁に小さなX字の地形が見えます。これは昨夜までの拡大撮影では見えなかったので、この位相ならではの陰影なのでしょう。次回のチャンスに期待。
このひとコマを撮影している途中から急速にモヤが空を覆い、望遠鏡を片づけ終わる頃には一等星がやっと見える程度になりました。今夜から明日6日にかけてひと雨ありそうです。幸運にもここまで一週間近く連続して月面を追いかけることができました。
左画像は5日1:30頃の撮影で、太陽黄経差は約264.01°、撮影高度は約32.31°、月齢は21.29。下弦瞬時は14:49ですから、半日あまり前ですね。まだお腹が少し膨らんでいます。
明暗境界に到達したアペニン山脈は途切れ途切れになっていました。ピトン山の影が長く、ヒッパルコスやアルバテグニウスは半分近く暗くなってます。アルバテグニウスやモレトスのセントラルピークの影も時計の長針みたい。カッシニの内部クレーターがクラヴィウス・アイみたいに縁だけ光っています。一つ目の目玉ですね。
これくらいの拡大率でもプトレマイオス内の浅い窪みが五つほど確認できるのには驚きました。グルイテュイゼンの月面都市も分かります。下弦側でも見えるんですね。今度条件の良いときに拡大してみましょう。細かいものではB型やタコ型のスウォールも形が分かります。クラヴィウスの西壁に小さなX字の地形が見えます。これは昨夜までの拡大撮影では見えなかったので、この位相ならではの陰影なのでしょう。次回のチャンスに期待。
このひとコマを撮影している途中から急速にモヤが空を覆い、望遠鏡を片づけ終わる頃には一等星がやっと見える程度になりました。今夜から明日6日にかけてひと雨ありそうです。幸運にもここまで一週間近く連続して月面を追いかけることができました。