木星と土星を従えた夜明けの月2021/04/07

20210407明け方の東空
昨夕から今朝にかけての空は度々雲に覆われ、落ち着いて観察ができませんでした。ゆっくりと回復傾向にあったので、明け方の月と木星・土星の並びを楽しみに待つことにしました。

暗いうちに近くの広場まで行きましたが、低空は薄雲が流れ、月も朧。それはそれで風情があったので、写真を撮りつつ眺めて楽しみました。南の空から接近してきたハッブル宇宙望遠鏡の軌跡が明るく綺麗に見えたけれど、月や惑星に接近するころには暗くなってしまいました。

一通り眺め終わったので帰ろうと思ったら、白み始めた東天がまた美しく、足が止まってしまいました。消し忘れた電球のようにいつまでも灯る月。思わず再度カメラをセットし直して撮ったのが左画像です。

20210407明け方の月
頭上には淡い天の川と、明るく光るアルタイル。や座やいるか座、こうま座も見えます。月の右上に土星、左に木星。その背後はやぎ座です。昨年12月に夕空で超接近した木星土星の背後にもやぎ座の星々がありましたね。早いもので、ペガスス座の頭部やみずがめ座の三ツ矢マークも昇ってきましたよ。

月齢24.4を迎えた月は虹の入り江が夕方を迎え、コペルニクスやクラヴィウスはほぼ夜でした(右画像)。いまは裏側のオリエンタレ盆地付近が見えない秤動位置ですね。この月は向こう数日でどんどん細くなり、4月12日に新月を迎えます。

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