大彗星あらわる!? &今日の太陽 ― 2024/10/31
10月も終わろうとする日、太陽に接近する巨大な彗星が現れた!
…などと書くと炎上しそうだから種明かしすると、左画像は巻雲が作り出した幻日です。幻日から太陽と反対方向に光の筋が伸び、あたかも彗星の尾のようですね。この筋は幻日環。左画像を撮ったときは右の幻日しか見えませんでしたが、数分も待つと雲が移動して消えてしまい、代わりに左の幻日が見えました(下A・B画像)。
下B画像はもっとも長かった頃。5°を軽く越すくらい伸びました。幻日環は空を一周することもあるので、これでも短いほうです。私が見た本物の彗星で最も尾が長かったのは百武第2彗星(C/1996 B2)。頭部から尻尾の先まで100°を越したと言われます。いっぽう幻日環が一周つながった状態を観たのはまだ一度しかありません。
実は中川光学研究室の中川さんが昨夕に「彗星みたいな幻日が見えた」と写真を送ってくださり、ブログにも掲載されています。当地・茨城でも淡い幻日を確認しました。今日も昨日と同じような空模様でしたので、朝から監視の目を光らせていて大正解。夜が満月で同じような雲が出ていた場合は「幻月+幻月環」が見える事もあります。
さて、こんな空模様のため薄雲越しになってしまいましたが、太陽も観察できました。
左は9:10ごろの撮影。左上にやや大きな黒点を伴った活動領域13878と13879が登場しています。小さなものを含めると見えている活動領域は16ヶ所。多いですね。ダークフィラメントもたくさんあるけれど、なぜかプロミネンスが少ない…。こんな日もあるんですねぇ。
【夕方追記】
午後から夕方にかけてもハロやアークのオンパレードでした。中でもラテラルアークは極めて薄く、危うく見逃すところでした。また環天頂アークはほぼ理論値MAXの横幅で出現し、かなり長時間見えていました。(注:下G画像で測ったら中心角83°でしたのでMAXではありませんね。もう少し伸びます。)新月期なので月で同様の現象を見る事ができないのが悔やまれます。いずれの現象も「太陽に近い側が赤、遠い側が青(青紫)または白」になっています。
…などと書くと炎上しそうだから種明かしすると、左画像は巻雲が作り出した幻日です。幻日から太陽と反対方向に光の筋が伸び、あたかも彗星の尾のようですね。この筋は幻日環。左画像を撮ったときは右の幻日しか見えませんでしたが、数分も待つと雲が移動して消えてしまい、代わりに左の幻日が見えました(下A・B画像)。
下B画像はもっとも長かった頃。5°を軽く越すくらい伸びました。幻日環は空を一周することもあるので、これでも短いほうです。私が見た本物の彗星で最も尾が長かったのは百武第2彗星(C/1996 B2)。頭部から尻尾の先まで100°を越したと言われます。いっぽう幻日環が一周つながった状態を観たのはまだ一度しかありません。
実は中川光学研究室の中川さんが昨夕に「彗星みたいな幻日が見えた」と写真を送ってくださり、ブログにも掲載されています。当地・茨城でも淡い幻日を確認しました。今日も昨日と同じような空模様でしたので、朝から監視の目を光らせていて大正解。夜が満月で同じような雲が出ていた場合は「幻月+幻月環」が見える事もあります。
さて、こんな空模様のため薄雲越しになってしまいましたが、太陽も観察できました。
左は9:10ごろの撮影。左上にやや大きな黒点を伴った活動領域13878と13879が登場しています。小さなものを含めると見えている活動領域は16ヶ所。多いですね。ダークフィラメントもたくさんあるけれど、なぜかプロミネンスが少ない…。こんな日もあるんですねぇ。
【夕方追記】
午後から夕方にかけてもハロやアークのオンパレードでした。中でもラテラルアークは極めて薄く、危うく見逃すところでした。また環天頂アークはほぼ理論値MAXの横幅で出現し、かなり長時間見えていました。(注:下G画像で測ったら中心角83°でしたのでMAXではありませんね。もう少し伸びます。)新月期なので月で同様の現象を見る事ができないのが悔やまれます。いずれの現象も「太陽に近い側が赤、遠い側が青(青紫)または白」になっています。
今回の上部ラテラルアークはとても弱かったので強調画像も掲載しておきます。本来は上側が環天頂アークに接し、内暈の倍ほども外側を取り巻く極めて大きなアークです。外暈と間違われる事も多いですが、外暈より少し大きく歪です。日本で滅多に見えない外暈よりは結構頻繁に出現します。
もう少し太陽が高いときに出ていたら環天頂アークに接しているあたりまで繋がって見えたかも知れません。
もう少し太陽が高いときに出ていたら環天頂アークに接しているあたりまで繋がって見えたかも知れません。