久しぶりの惑星たち2024/10/23

20241020土星
10月20日宵から21日未明にかけて良く晴れたので、彗星に続き土星と木星を撮影しました。ようやく画像がまとまったので掲載します。

ずっと撮影したかった土星。実に衝以来、一ヶ月以上空いてしまいました。夜半前は車の出入りが多いことや自分の体調不良など色々あるけれど、何と言っても天気が悪い。この一言に尽きます。久しぶりに色々なタイミングが揃った土星は暗く感じました。

位相角が4°を越え、特に環は衝効果もすっかり無くなって本体より暗い。また東矩の時期が近づき、天の西側から照らされた本体の影が環の東側へ影を落としていて、こんなところにも月日の流れを感じます。環の傾斜がかなり傾き、11月11日には極大を迎えます。今日から5ヶ月後には環の消失を迎えるので、11月中旬からは環の傾きが一気に少なくなるのです。一旦上げてから落とす。ニクイ演出です。2月ごろ西空低く見えなくなるまで追いかけてみたいですね。

この時期にしてはシーイングが良かったので気を良くして、日付が21日を迎えた頃から木星にも望遠鏡を向けました。良いとは言っても二割の時間は模様すら分からないほど乱れますが、それが全時間帯に及ぶことがないのは珍しい。

20241021木星
木星はちょうどイオとその影が通過中。現象としてはとても面白いけれど、画像で仕上げるのはDerotationの作業が入り、とても面倒です。衛星や影が本体模様に入るとどうしてもその周囲のリンギングが強まり、本体模様に強い処理がかけられなくなります。

まぁそんな事情はさておき、ゆっくり通り過ぎるイオの様子に30分も見とれてしまいました。大赤斑も見えていたからラッキーですね。撮影後に星図と照らし合わせると大赤斑の中央子午線通過タイミングが少しズレてました。現在の経度は58°あたりでしょうか。時々修正しないとだめですね。衝まで約1.5ヶ月。次の晴れ間が待ち遠しい。

このあと月も見たかったのですが、さすがに体力が尽き、雲も出てきたのでお終いにしました。気温は11度。夜がめっきり寒くなりました。

参考:
土星の影のおはなし(2024/06/25)


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