迫る台風7号と、久々の越境台風8号2023/08/13


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今日の当地・茨城県南部は迫る台風7号のアウターバンドと解釈できなくも無い降雨帯が断続的に通過し、夜明け頃から強い雨になったり雷が鳴ったりしています。左は本日15時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。赤点線が台風中心の直径1000km円。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。

衛星画像には7号の他にもうひとつ台風が写っており、これは昨日9:00から登場していた台風8号です。登場と言うのもおかしな話ですが、この台風「ドーラ/DORA」はもともとメキシコ沖の太平洋で発生したハリケーンがハワイ南海上を通り、日付変更線をまたいで気象庁監視区域に入ってしまった「越境台風」なのです。

右下図は8月頭に発生した頃のハリケーンDORA進路予報(JTWCから引用)。記憶が間違ってなければ2018年の台風17号「ヘクター/HECTOR」以来の越境ではないかと思われます。名前はハリケーン時のものを引き継ぎましたので、台風9号からの命名リストはひとつずれることになります。8号は西進から北進へと変わる予報で、日本には影響無いとのこと。

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いっぽう7号は強い勢力を保ちつつ自転車並の速度で西日本に近づいており、左上画像のとおり中心が本州太平洋海岸まで500kmのところにいます。中心が上陸するであろう近畿などだけでなく、広範囲に影響が出そう。お盆帰省の復路にも混乱が予想されます。くれぐれも安全最優先で行動してくださいね。関東の水がめは9ダム合計の貯水量が6割程度とかなり低く、災害にならない程度のまとまった雨が欲しいところではあります。自然現象ですから人が願うようになってはくれないんですけどねぇ。

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