薄暮の月2022/12/28

20221227夕空の月
左は昨夕(27日17時前)に撮影した月面。まだ市民薄暮も終わってない明るい空でしたが、いくつか実験のため金星・水星・月を撮影したなかの一枚です。わずか6cm屈折望遠鏡で、白黒センサー+可視光オレンジ帯域の超ナローバンドフィルターを使っており、青空の影響はほとんど受けていません。まるで夜に撮影したようですね。

白黒センサーでは赤外フィルターを組み合わせることで大気の揺らぎを軽減できることが知られています。もちろん揺らぎを完全にゼロにすることはできないし、可視光とは違う帯域を写すので目的によっては使えませんが、昼間や薄明中での撮影、低空の天体を撮るとき、あるいはガイド望遠鏡の追尾が不安定になりがちな場合など、使いどころは少なからずあるでしょう。私は全てのガイド望遠鏡にオレンジフィルターを付けて短波長側をカットしています。(注:左画像で使ったフィルターはナローバンドであり、赤外域でもありません。全く別の実験のため用意したものです。)

高度を増す月とは対照的に、水星はどんどん低くなっています。今年いっぱい見えるかどうか…。ご覧になってない方はお早めに。

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