今日の太陽2022/01/05

20220105太陽
昨夜から今朝は快星夜でしたが、昼間の強い風が残っていたため観察はできませんでした。二十四節気の「小寒」を迎えた今日も朝からよく晴れていますが、昼にかけてまた風が強くなりました。

20220105太陽リム
左は10:15頃の太陽。活動領域は12919、12922、そして昨日から見えていた左下の12924。さらに12924の左リム際に新たな黒点が出てきました。やや大きめのようです。

右上リムのプロミネンスは下火になりつつもまだ大きいですね。右下にも幾つか見えています。少しずつ太陽赤緯が上がってきたけれど、まだまだ太陽は低い空を通ってゆきます。

20220105太陽観測衛星SOHO
太陽観測衛星SOHO画像をチェックしたら、いきなり明るい星が写っていてびっくり!金星でした。そう言えばもう離角が8°を下回っているので写っていてもおかしくないですね。金星も太陽も毎日見ているのにうっかりしていました。

今日も風の中で金星と月を観察2022/01/05

20220105金星
今日日中は快晴でしたので、またしても昼間の金星を探しました。昨日ほどではないけれど風が結構強く、望遠鏡が共振するような状態だったのか昨日よりブレが激しくて参りました。また、ほぼ快晴なのに狙ったように金星のところだけ雲が頻繁に通過し、撮影画像の半分はボツになってしまいました。

左は13時頃の撮影で、太陽離角は約7.416°、輝面比は約0.785%、IRパスフィルターによる白黒センサー撮影、上方向が天の北方向です。不鮮明ながらも光っている部分が半周以上に及んでいることが分かります。モニター上では時折糸くずのような金星像が浮かびますが、動画スタックしてしまうとどうしてもブレたぶん太ってしまいます。どう画像処理しても昨日より太い金星像でした。肉眼観察は偉大だなあ。

20220105金星原画フレーム
参考までに、右は原画のなかからフレームを切り出したもの。これでも乱れが少ないほうです。金星の光っている実像部分(矢印で挟まれたところ)を測るとほんの数ピクセルですから、いかにスタックで太ってしまったかが分かるでしょう。「じゃあスタックしないほうが良いのでは?」という考え方もあります。フィルム時代からやってらっしゃる方は一発撮りでシャープさを追求してましたからね。なまじスタックを覚えてしまうと像がぬるいんです。ある意味、スタック(コンポジット)はシャープさを捨てて均一性・平均化という特徴を採択した手法であって、万能ではないと思います。いっぽうで一枚どりはシャープだけれどノイジーで、位置ズレ、明るさズレなどもそのまま残ってしまいます。

内合まで残り4日未満。明日は関東の平野部でも雪が舞うところがあるらしく、天気が心配…。

20220105夕方の月・土星・水星
夕方に月を撮影しようと望遠鏡を出しっぱなしにしておいたら、日没前から雲が出始めてしまいました。右は少し暗くなった頃の様子。月に雲がかかり始めたので拡大撮影は諦め、全景のみです。この画像には土星と水星も写っていますよ。探してみてください。木星も月の上(写野外)にピカピカ光っていました。