素晴らしい姿のラブジョイ彗星2017/04/05

20170405ラブジョイ彗星(C/2017 E4)
昨夕から雲が出て、暈をかぶった月がぼんやりとしていました。夜半過ぎても1等星がやっとの星空でしたが、明け方が近づくと持ち直してきました。ターゲットをラブジョイ彗星(C/2017 E4)ひとつに絞り観察です。

3月18日に初めて撮影して以来、雲行き、至近の街灯、障害物、薄明などの影響でなかなか長時間露出ができませんでした。今朝は透明度がやや悪かったものの、やっと30分越えの露出に成功。隣家の屋根と上空の電線の隙間でしたが、うまく切り抜けました。左画像は3:48から31分の露出で、彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°。撮影の後半は天文薄明が始まっていました。

20170405ラブジョイ彗星(C/2017 E4)
昨日撮影した画像でも見られましたが、楕円状のコマと西方向やや上寄りに伸びる尾が分かりますね。黒ベースだと尾の末端がはっきりしませんが、右のように白黒化反転すると画像右端に届いていることが分かります。写っている範囲では少なくとも0.8°の長さです。海外の天体写真家たちによるここ数日の画像では1.3°以上伸びているようです。

今朝の撮影ではまだ月明かりはありませんでしたが、あと数日で撮影時間帯に月が残るようになるでしょう。そこからしばらくは満月期。これからもう少し増光する予定のラブジョイ彗星も月明かりには負けてしまうかも知れません。良いタイミングで撮影できました。

参考:
ラブジョイ彗星(C/2017 E4)に関係する記事(ブログ内)

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