互いに近づく彗星と、地球から遠ざかる彗星2017/04/14

20170414_41P&C/2015V2
昨夜から今朝にかけて驚くほどよく晴れました。まだ月明かりが眩しくて暗い天体観察向きではありませんが、彗星たちの動向が気になりますので撮影してみました。

まず見かけ上の最接近を二日後に控えたタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)とジョンソン彗星(C/2015 V2)の同時撮影。月が少し西に傾いてきた2時近くに撮影したのが左画像。85mm+APS-C一眼の画角になります。なるべく彗星が縁に寄らないよう角度を付けているため、天の北は画像左やや下向きという変な方向になっています。2日前に撮影した画像も同じ機材なので比べてみてください。少し近くなっていますよ。元画像は月明かりで盛大にかぶっているため、かなり画像処理で無理をしています。

20170414ラブジョイ彗星(C/2017 E4)
お次は明け方のラブジョイ彗星(C/2017 E4)。こちらは月明かり&薄明時間間際&低空の光害の中ということもあってあまり期待しませんでしたが、拡大撮影してみるとしっかりしたコマと尾が写りました。右画像は30分露出、彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.6°です。

尾の向きが分からなかったので核を東寄りに配置して撮影しましたが、画像を仕上げてみるとかなり北西に向いており、間抜けな感じになりました。敢えてトリミングせずに掲載しますが、もう少し中央に寄ると良かったですね。

ラブジョイ彗星は地球からどんどん遠ざかっているため、4月5日の撮影画像に比べてコマも尾も二回り小さく感じました。光度は今がピークのようですが、なにぶん低いのでしっかりとは見えません。月明かりが無くなる頃にはもっと低く、そして小さくなってしまうでしょう。見ごろはだいぶ過ぎてしまいましたが、もう少し追いかけてみようと思います。

参考:
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)
ラブジョイ彗星(C/2017 E4)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2017/04/14

20170414太陽
昨夕から快晴続きで、今日日の出後もほぼ雲が無いくらい晴れています。午前中から気温が上がり、昼過ぎに20度を越えました。また風も午前中から吹き出し、午後15時前後には付近のアメダスポイントで5m/sから6m/sの強風となっています。花粉光環は見えませんでした。

20170414太陽リム
左は10:00頃の太陽。中央近くに活動領域12650があります。プロミネンスも目立ちません。今日もおとなしめの太陽です。

あと一週間で二十四節気の「穀雨」。春分から約1ヶ月経ちます。季節の巡りは早いものですね