今日の太陽2016/09/25

20160925太陽
昨日一日中降ったり止んだりした小雨もいつの間にか上がり、夜明け前には下弦過ぎの月が朧気に見えました。朝からは久しぶりに少しだけ青空が見える空です。すっきりはしてませんが、薄雲越しに太陽を撮影してみました。

左は10時半前の太陽。像は安定していません。いろいろ調整しましたが、光軸由来の光量の偏りが取れず、やむを得ずそのまま撮影しました。目立ったものはありませんでしたが、南半球の中央やや右に小さな黒点を伴う

20160925太陽リム
活動領域12597が見えました。右リム近くにも12593が見えますね。また左上リムにループ状のプロミネンスが見えました。

気温が少し高めで、午前中から蒸しています。近くの公園からアブラゼミの鳴き声が聞こえました。

台風の幽霊…?2016/09/25


20160925-0900台風17号
台風17号は今朝9:00に950hPaまで気圧を下げ、ますます活発化しています。台風がどうなってるか朝に衛星画像をチェックしていたところ、面白いものを見つけました。

左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。何かお気づきになりましたか?台風17号だけに注目してると分からないでしょう。…実は台風東側の同じ緯度付近に、台風と同じサイズの大きな渦が見えてるんです。中心部分は全く雲がありませんから、まるで中身が無い「台風の幽霊」のように感じます。前後の時間の画像を観察すると、雲の流れや中心の移動が台風とほぼシンクロしていることが分かります。(ただし渦巻きの速さは異なってるようです。)

正式にどういう現象かは知らないのですが、セミの抜け殻の様なこの「ゴースト台風」とでも言うべき現象は赤外画像や水蒸気画像で見ると更にはっきり分かります。「ものすごく大きな(たった二つの)K-H波」に見えなくもありません。もちろんゴーストのほうは台風としての振る舞いはしませんし、天気図には何も描かれてないエリアです。……ところで、今日の赤外画像に鮮明な既視感があったので、細い記憶の糸をたぐって過去に集めていた衛星画像を探したら…見つけました。2002年の台風16号です。この現象を初めて見つけたのはなんと14年も前でした。衛星画像なんて毎日見るから記憶が上書きされるだろうに、案外覚えてるもんですねぇ。

下左画像は今日9:00の全球赤外画像(画像元:気象庁)、下中・下右画像は2002年9月5日20時の全球/日本近海赤外画像(画像元:日本気象協会)です。2002年の台風16号は今年の17号にそっくりなルートを進行し、強さのランクも同程度、そして今日の17号のように台風東側にゴースト台風が見えますね。2002年のゴーストは1、2日程度台風につかず離れず続いた後、いつの間にか消えてしまいました。本当に幽霊のような…。因みに当時はまだ「ひまわり5号」の時代。解像度の進歩が見て取れますね。

  • 20160925-0900気象衛星

    2016年9月25日9:00
    (全球赤外)
  • 20020905-2000気象衛星

    2002年9月5日20:00
    (全球赤外)
  • 20020905-2000気象衛星

    2002年9月5日20:00
    (日本赤外)