小美玉市でダイヤ筑波フォトコン実施中2016/07/14

ダイヤモンド筑波山
※本画像の著作権は撮影者に帰属。無断使用不可。
茨城県近郊の方にはお馴染みの筑波山。遠方に旅した帰路、平野のなかにポツンと立っている姿を見つけると「茨城に帰ってきた!」と実感できますね。筑波山を見て育った方は、その出身地方によって懐かしいと思う形が異なります。地元では割と有名ですが、山を遠巻きに一周してみると、山型が「こんなに違うのか」と感じるほど変化して面白いのです。

筑波山は平野の単独孤立峰ですので、この山から登る朝日や沈む夕日が見やすい環境にあります。当ブログでも「ダイヤモンド筑波山」をご覧になりたい方向けに専用マップを用意してあります。このうち、筑波山と並んで有名な霞ヶ浦といっしょに夕方の湖畔からダイヤ筑波が見える時期がわずかにあります。5月5日過ぎから始まり、夏至をはさんで8月5日前頃までです。いままさにその絶好期というわけですね。(晴れればですが…。)

さて先日、ひょんなきっかけから茨城県小美玉市主催でダイヤ筑波フォトコンテストの実施を知り、また市からも当ブログのダイヤ筑波マップへリンクしていただく運びとなりました。募集は既に始まっていて、締め切りは7月末だそうです。なかなか晴れませんが、お時間が取れるみなさま、ぜひ湖畔に足を運んで絶景を目に焼き付けてください。

左は小美玉市の広報に使われている画像をお裾分け頂きました。リンク記念に「2016年ダイヤモンド筑波山フォトコン用地図」として、特別にダイヤラインを計算し直し、約5日間隔で示した地図も作ってあります。記事末のリンクからどうぞ。
ダイヤ筑波説明図
ダイヤ現象を撮り慣れていない方にとっては、現地での微調整が難しいことでしょう。日本では太陽が沈むとき、真っ直ぐ下に下がるのではなくて、右斜めに下がります。太陽が山の頂に差しかかったときちょっとずれていても、ダイヤになる数分間に自分が数十m移動するだけで、太陽中心が目論見通りに山へ沈んでくれます。(移動できない状況なら仕方ありませんが…。)どちらに何m移動したら良いかは場数を踏まないといけませんが、慣れてくれば体が覚えてくれます。

今回お裾分けいただいた画像を使って、西空低空で起こるダイヤ現象の進行を右に図解しました。(※これは7月中旬における概算です。正確な数式はもっと複雑なのです。)小美玉市を例にすると、霞ヶ浦に近い役場(玉里支所)の緯度は約36.24°なので「太陽が沈む角度…約53.76°」「太陽が直径ぶん高度を下げる時間…約148.78秒(約2分30秒弱)」となります。筑波山の尾根の角度よりも急角度で沈むのですね。この値は茨城県内ならたいして変わりません。図を頭に描きながら、ベストショットを狙ってみてください。描けない方は右図の水色線を透明シートに描き写して、液晶ファインダーに貼るだけでも撮影の助っ人になりますよ。

参考:
ダイヤモンド筑波山に関係する記事(目次)
2016年ダイヤモンド筑波フォトコンテスト作品募集中!(小美玉市サイト)

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