台風になるかも知れない熱帯低気圧発生2019/11/26

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気象庁によると、25日21:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生」したとのこと。場所はトラック諸島あたりで、西進しています。11月に入って6回目の「台風になるかも知れない」報道となりました。(2日21時→23号・4日21時→24号・11日21時→25号・12日3時→26号・19日9時→27号・25日21時→??。)

左は発生から3時間経った26日0:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外波長の白黒画像です。日本は画像左上に位置し、オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。まだ長期予報は出ていませんが、ゆっくり発達しながらグアム島を直撃しそうなコースになっています。今後どうなるか注意しなくてはいけません。

赤道を挟んで南半球側にもTropical Cyclone「Rita」が発達しており、バヌアツ諸島北東海上で大きくカーブして、諸島北部を通過するようです。日本では寒気のニュースが飛び交う時期ですが、赤道付近は相変わらずですね。

台風28号の名前は「かんむり座」から2019/11/26

20191126-1200台風28号
気象庁が昨夜25日21時に「台風になるかも…」と発表していた熱帯低気圧は、本日9:00に台風28号「カンムリ/KAMMURI」になりました。直前の台風27号発生から6日後、27号消滅からは3日と6時間後の発生となります。11月発生の台風として過去タイ記録となる6個目で、こんな寒い時期ななのに台風発生ペースが異様に早いですね。

左は発生から3時間経過した本日26日12時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点線円は台風28号中心の直径1000km円を表しています。28号はやや迷走気味ですが、概ね西進するとの予報。ただし「非常に強い」クラスまで発達するとみられ、十分な注意が必要でしょう。

ご存じの方も多いでしょうが、28号の名前になっている「カンムリ」は、かんむり座から来ています。台風名称は関連14カ国が作る「台風委員会」がリストアップした140個(各国10個ずつ)を順に付けていきます。日本も加盟国で、日本から提唱されたものは全て星座名となっています。つまり台風14個ごとに日本の星座名が出てくるのです。前回の日本語台風は今年2019年の14号で「カジキ」でした。また、前回台風名が「カンムリ」だったのは2014年9月24日に発生した17号。そこから数えて今回は140個目ということですね。5年で140個って多すぎない!?

下A図はステラナビゲーターによるかんむり座とうしかい座の星座絵、またB画像は実写のかんむり座。変光星で有名なR星とかT星とか、すぐ見つけられますか?ちなみに冠は牛飼いさんの所有物ではありません。かんむり座はとても小さくて、面積順では88星座中73番目です。

  • かんむり座とうしかい座

    A.かんむり座(星座絵)
  • 20170603かんむり座

    B.かんむり座(実写)